2018
02.16

うにゅほとの生活2266

2018年2月16日(金)

ストーブの前に寝そべりながら今週のジャンプを読み返していると、うにゅほが俺の背中に跨った。
「なによんでるの?」
「ハンター」
「はんたーはんたー、よくわかんない……」
「最近、コナン並みに文字多いもんなあ」
「あと、まえのはなし、おぼえてない」
「まあ、うん」
残当である。
「昔はそんなことなかったんだけど」
「むかし……」
「読みやすかったし、理解しやすかったし、何より毎週ちゃんと載ってた」
休載は多かったけれど、いまよりはマシだ。
「むかしって、どのくらいむかし?」
「──…………」
しばし思案し、答える。
「俺が高校くらいのとき、とか」
「はんたーはんたー、そんなまえからやってるんだ……」
「二十年くらい連載してるんじゃないかな」
「はー……」
うにゅほが目をまるくする。
「二十年と言えば、こち亀なら100巻達成したころなんだけどな」
「はんたー、なんかん?」
「こないだ本屋で35巻を見た気がする」
「すくない」
「冨樫が生きてるあいだに完結するかな……」
あまり期待はしていない。
「◯◯、ジャンプ、いつからよんでるの?」
「小学生のときからかなあ」
「そんなに」
「ラッキーマンとか連載してた気がする」
「あ、きいたことある」
ふと気づく。
「……俺、二十年以上、毎週欠かさずジャンプ読んでるのか」
「すごい」
「うーん……」
すごいはすごいのだが、この継続力を何かに活かせたのではないかと考えると、なんとなくモヤッとする俺なのだった。

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2018
02.15

うにゅほとの生活2265

2018年2月15日(木)

Tポイントで購入した作務衣が届いた。※1
「おー」
「丈夫そうな生地じゃん」
縫製もしっかりしており、これで三千円少々ならば良い買い物に入るだろう。
まして、払ったのは送料だけなのだし。
「ね、きてみて!」
「はいはい」
着てみた。
「──うん、サイズもちょうどいいな。着やすい」
「かっこいい」
「カッコいいなんて言ってくれるの、××だけだよ……」
「そかな」
「そうそう」
うにゅほ以外に言われたところで、さして嬉しくもないけれど。
「かみ、のびたねえ」
「あー」
姿見を覗き込む。
「……そうかも」
最後に髪を切ったのは、いつだったろう。
去年であることは確かだから、二ヶ月ほどは経っているはずだ。
「かみ、のばすの?」
「伸ばさないって。似合わないし」
「みたことない」
「見せたことないな」
「みたい……」
「嫌です」
「えー」
「床屋、いつ行こうかなー」
「えー!」
「……××のショートヘア、見たことないな」
「!」
うにゅほが、艶めいた長髪を押さえる。
「大丈夫大丈夫。切れとか言わないから」
「そか……」
「俺、××の髪、好きだもん」
「……うへー」
てれり。
「でも俺自身の髪は好きじゃないので切ります」
「えー」
時間を作って、今月中には床屋へ行こうと思う。

※1 2018年2月9日(金)参照

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2018
02.14

うにゅほとの生活2264

2018年2月14日(水)

「──さて」
起床し、伸びをする。
「チョコを探すとしましょうか」
「うへー」
うにゅほが満足げな笑みを浮かべる。
バレンタインの宝探しは、毎年の恒例行事だ。
「部屋のなか?」
「はい、へやのどこかです」
「こっちだな」
自室の書斎側へと迷いなく向かう。
「朝方、ごそごそしてたのは、なんとなく覚えてるんだ」
「──…………」
うにゅほが視線を逸らす。
正解らしい。
「冷蔵庫は、と」
ない。
「ストーブの裏は?」
ない。
「引き出しのなか……」
ない。
「……うーん」
壁一面の本棚を凝視していると、ふとあることに気がついた。
「幽遊白書って、こんな手前に出てたっけ」
数冊ほど手に取ってみると、
「あ」
奥に、可愛らしい包みが隠されていた。
「バレンタイン、おめでと!」
「ありがとな」
「うん」
「開けていい?」
「いいよ」
包みを開くと、手作りらしいトリュフチョコと、あるものが入っていた。
「……××」
「はい」
「これ、父さんや弟と、中身同じ?」
「うへー……」
照れくさそうに微笑み、うにゅほが答える。
「……ちょっとだけちがう」
「そっか」
では、一枚だけ入っていたハート型のチョコレートは、最後に食べることにしよう。

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2018
02.13

うにゅほとの生活2263

2018年2月13日(火)

「ペットボトルを潰したい」
「?」
「縦に潰したい」
「たてに……」
「縦に潰せたら、だいぶ嵩張らなくなると思うんだ」
「そだけど」
「でも、難しいよな」
「むずかしいとおもう」
「そんなあなたに、ペットボトル潰し器!」
「!」
「ペットボトルをセットして、上から足でワンプッシュ! あっという間にぺしゃんこだ!」
「おー」
「──という商品を買おうか悩んでるんだ」
「いいとおもう」
「売り文句通りならいいんだけどさ」
手近にあったカラのペットボトルを手に取る。
「これ、踏んだくらいで潰れるかなあ……」
「あー」
1.5リットルのペットボトルは、相当に丈夫である。
体重をかければ潰れることは潰れるだろう。
だが、期待するほどの圧縮率が得られなければ、物置の肥やしになるだけだ。
うにゅほにペットボトルを手渡しながら、尋ねる。
「どう思う?」
「んー」
ペットボトルをいじくり回したあと、うにゅほが答えた。
「わたしのっても、つぶれないとおもう……」
「うん」
だろうな。
「◯◯のったら、つぶれる、かなあ」
「多少潰れるくらいじゃ必要ないんだよな。ぺしゃんこにならないと」
「ぺしゃんこ、なるかなあ……」
「試せればいいんだけど」
「うーん」
「……まあ、保留かな」
「そだね」
ホームセンターあたりで実演できないかなあ。
難しいか。

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2018
02.12

うにゅほとの生活2262

2018年2月12日(月)

起きては寝てを繰り返し、気づけば既に午後三時。
動き出すには少々遅い時刻である。
「……最近、休みのたびにこんな感じだ」
「つかれてるのかな」
「ごめんな、どこにも連れて行けなくて……」
「んー」
しばし思案し、うにゅほが答える。
「とくにでかけたくないので……」
「……そうなの?」
「うん」
「気を遣って言ってるとかではなく?」
「さむい」
「あー」
わかる。
「はるになったら、でかけたい」
「スパンが長いなあ」
「すぱん?」
「フランスパン」
「フランスパン、ながい」
「長いな」
「……?」
うにゅほが小首をかしげる。
面白い。
「きょう、なんのひだっけ」
「たしか、建国記念の──」
カレンダーを見やる。
「振替休日だな」
「ふりかえきゅうじつ」
「振替休日です」
「たまにあるけど、なんのひ?」
「祝日が日曜日だったとき、休みと休みが重なって、一日損だろ」
「うん」
「そんなとき、月曜日を休みにするのが振替休日」
「じゃあ、けんこくきねんのひ、きのう?」
「そうだよ」
「にほん、きのうできたんだ」
「……改めて考えたことなかったけど、そういうことになるな」
調べたところ、初代天皇とされる神武天皇の即位日が、現在の暦であるグレゴリオ暦の2月11日に当たるらしい。
「へえー」
「初めて知った……」
そう考えると、なかなか趣深いものがある。
まあ、昨日なんだけど。
純粋無垢な視点には気づかされることが多いと感じた冬の一日だった。

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