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2014
03.22

うにゅほとの生活847

2014年3月22日(土)

父親の誕生日プレゼントにと注文した真空断熱タンブラーが二日遅れで届いた。
「さて、実験だ」
「おとうさん、かえってきてないのに、いいの?」
「気にしない気にしない」
体裁を気にする父親でもない。
化粧箱を開き、タンブラーを取り出す。
「あ、ぶあついね」
「そのあいだが真空になってるんだろうな」
タンブラーを水洗いし、ペプシネックスを八分目ほど注ぐ。
ガラス製のビアジョッキにも同様に注ぎ、氷をみっつずつ投入した。
「あとは待つだけ」
「ほんとにぬるくならないのかな」
うにゅほがタンブラーを両手で包み、
「……?」
おもむろに首をかしげた。
「つめたくない」
「あー」
なるほど。
「ぬるくなったのかな」
「ひとくち飲んでみたらいいんじゃないか」
「うん」
頷き、タンブラーに口をつける。
「……つめたい!」
「だろうな」
「なんで?」
「外側が冷たくないってことは、冷気を閉じ込めてるってことだろ」
「あ、そか」
「だから、ジョッキのほうは冷たいし、結露もしてる」
「びしょびしょだ」
「拭いとこう」
日が暮れるまで放置した結果、タンブラーの氷は半分ほどが解け残っていた。
ビアジョッキのほうは言わずもがなである。
「うん、これはいいものだ!」
「すごいねえ」
「結露しないから、夏場とか重宝しそうだな」
「……うん」
うにゅほがしみじみと頷き、言った。
「かがくのしんぽとは、かくもすごいものなんだねえ……」
「なにキャラだよ」
「うへー」
照れ笑いを浮かべながら、うにゅほがタンブラーを傾けた。
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