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2013
12.29

うにゅほとの生活764

2013年12月29日(日)

「──…………」
そわそわと落ち着かない自分を自覚する。
うにゅほの姿が見えない。
買い物に行っているとか、リビングでテレビを見ているとかではなく、なんとなくいない。
「──…………」
無言で首筋を撫でる。
出かけてはいないはずだ。
たぶん、一階にいるのだろう。
「──……さて、と」
おもむろに腰を上げる。
うにゅほの所在を確かめないと、気が散って仕方がない。
依存されているという意識はあったが、こちらもそうだとは思っていなかった。
寄り添って立つ、というのは、そういうことなのかもしれない。
「ごうん、ごうん、ごうん──」
階段を下りると、楽しげな声が耳に届いた。
一階を覗く。
「あ、◯◯」
年代物の餅つき機の前で、うにゅほが正座していた。
「あー、そうか、年の瀬だもんな」
「おもち」
「××は餅つき好きだなあ」
「うん」
去年も一昨年も、こうして餅つき機の前に座っていた気がする。
「きょうのばんごはん、おもちだよ」
「とりつけ餅だっけ」
「そんなの」
「つきたてのきなこ餅は絶品だからなあ」
「──…………」
うんうんと頷く。
「あとは、納豆と大根おろしか」
「なっとう……」
「納豆はいらないよな」
「──…………」
うんうんと強く頷く。
「大根おろしは?」
「だいこん、すこしでいい」
「うちの子たちはきなこ餅しか食べないって、母さんにまた文句言われるな」
「いわれる」
くすくすと笑い合う。
「──よいしょ、と」
うにゅほの隣に腰を下ろした。
「俺も、つきあがるまで待とう」
「うん」
ごうん、ごうん、といううにゅほの呟きを聞きながら、年の瀬らしくなくのんびりしていた。
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