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2013
12.28

うにゅほとの生活763

2013年12月28日(土)

「──…………」
ソファに寝転がったうにゅほが、頭上になにかを掲げながらぼんやりとしていた。
「どうかした?」
「んー……」
「なんだ、そのカードみたいの」
「ん」
差し出されたカードを受け取る。
そこに描かれていたのは、ニンジンを齧るピーターラビットだった。
「なんだ、図書カードか」
「うん」
両親からうにゅほへの誕生日プレゼントである。※1
「なにすればいいのかな」
「なにって、本を買う以外のことはできないと思うけど」
「おかねのかわりにだすの?」
「そうだよ」
「ふうん……」
図書カードを返す。
うにゅほが口元を隠し、言った。
「つかったらなくなっちゃうねえ……」
「え、あー……」
なるほど、それで躊躇っていたのか。
「ぜんぶ使っても、カードはなくならないよ」
「そなの?」
うにゅほが目をぱちくりさせる。
「えー……と、そうだな、どう説明したらいいのかな」
しばし黙考し、言葉をひねり出す。
「……そのカードは、そう、財布みたいなものなんだよ」
「さいふ?」
「カードのなかに見えないお金が入ってて、それで支払いをするわけだ。
 お金がなくなっても、財布は残るだろ」
「なくならないんだ」
「ああ」
「そっかー」
図書カードを再び掲げ、うにゅほがこくこくと頷いた。
「なにかえばいいのかな」
「そこまでは相談に乗れないなあ」
「まんが?」
「漫画でもいいけど」
「うーん……」
漫画に使ってしまってはなんとなくもったいないような気もするが、そこはうにゅほの自由である。
「ふはは、悩むがいい」
「ぶー」
良い買い物ができますように。

※1 2013年10月15日(火)参照
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