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2013
12.26

うにゅほとの生活761

2013年12月26日(木)

朝食のシリアルを頬張っていると、背後から肩を掴まれた。
「……?」
もそもそと咀嚼を続ける。
「──…………」
「どうかした?」
「……◯◯、たばこのにおいする」
「あ、バレた」
鼻のきく娘である。
「たばこすうの?」
これから吸い続けるのか、という意味だろう。
「いや、ないな」
「ないの」
「だって、一箱400円くらいするんだぞ。コミックス一冊燃やすようなもんだ」
「──…………」
うんうん、とうにゅほが頷く。
「じゃあ、なんですったの?」
「そうだなあ……」
スプーンを置き、言葉をまとめる。
「煙草を吸うきっかけって、ほとんどが学生時代のカッコつけだと思うんだよな」
「そなの?」
「実際、俺も吸ってみたことあったし。合わなかったけど」
「そうなんだ」
「だから、煙草に対してなにも思わない年齢になって、改めて吸ってみたら、冷静な意見が下せるんじゃないかと」
「くだせたの?」
「そうだなあ……」
食卓テーブルに頬杖を突く。
「まず、喫煙者が言うような、美味いとか不味いとかはよくわからない」
「あじするの?」
「煙に味なんてあるんだろうか」
「うーん?」
「でも、手持ち無沙汰なときの時間つぶしにはなるかも」
「ほー」
「あと、煙を吹くのはちょっと楽しい」
「えー……」
うにゅほが何故か不満げな顔をする。
「じゃあ、すってるとこみたかった」
「……吸ってみたかった、ではなく?」
「うん」
変な娘である。
しかし、数日前に買った煙草はすべて吸いきってしまったのだった。
「よく考えたら、隠れて吸う必要なかったな……」
成人なのだし。
「そうだよ」
うにゅほがぶーたれる。
次になにか思いついたときは、一緒に楽しもうと思った。
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