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2013
12.23

うにゅほとの生活758

2013年12月23日(月)

「そういえば──」
冬至の余りのおしるこをすすっていたとき、うにゅほがぼんやり口を開いた。
「とうじって、なに?」
「冬至は、一年でいちばん昼間が短い日だよ」
「そうなんだ」
ずず。
おしるこをすする。
「どうしてみじかいの?」
「どうして、とは」
「なんで?」
「なんで、と言われても──」
口頭で説明するのは難しい。
「どうしても知りたいなら、メモ用紙とペン持ってきて」
「はい」
うにゅほが腰を上げる。
なんとなくの質問のわりに、どうしても知りたかったらしい。
もしくは退屈だったとか。
「えー……まずは、と」
メモ帳の中心に円を描き、放射状に点を打つ。
「けむし?」
「太陽」
太陽の周囲に四つの円を描き、傾いた地軸を両極から伸ばす。
「ちきう」
「地球な」
「ちきゅう」
うにゅほは滑舌が悪い。
「太陽に面したところが昼。反対側は?」
「よる」
「そうそう」
四つの地球を昼と夜に塗り分ける。
実物とは異なるが、解説のための模式図だから構わないだろう。
「日本はどのあたりだと思う?」
「えー?」
うにゅほが戸惑っている。
「北極がここ、南極がこれだから、赤道はこうなるだろ」
「このへん……?」
「だいたいそのあたりとしよう」
地球の円周上の適当な場所に点を打ち、日本とした。
「地球は自転してるから、日本も地軸に沿って回転する」
日本から地軸に向けて垂線を引く。
「軌道はこんなかんじかな」
「はー……」
「もうすこしだ、頑張れ」
「がんばる」
垂線をペン先で示しながら、説明する。
「この線は、それぞれの季節における一日──つまるところ昼と夜の長さを表している」
「──……?」
「下の地球だと、明るいところを通ってるよな」
「うん」
「上の地球は?」
「くらいとことおってる」
「それが冬至だ」
「──…………」
うにゅほの頭上に巨大なハテナが見えた。
「えー……と、暗いところをたくさん通ってるってことは、夜が長くて昼が短いってことなんだよ」
「……うん?」
「下の地球は逆だから、昼の長い夏至になる」
「ひだりとみぎは?」
「春分と秋分」
「ふうん……」
ああ、駄目だ、伝わっていない。
しかし、これ以上簡潔な説明をする自信はないのだった。
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