FC2ブログ
2013
09.24

うにゅほとの生活668

2013年9月24日(火)

姿見の前でニット帽をかぶり、うにゅほに声を掛けた。
「ダイソー行くけど、行く?」
「いく」
即答し、腰を上げる。
「なにかうの?」
「ボール……いや、サインペン? なにペンって言うんだ、あれ」
「?」
「ふつうのボールペンよりインクが濃くて、サインペンより細くて滲まないペン……」
「おびにみじかし?」
「それは悪い意味だろ」
つまり、図面を引くときにちょうどいい筆記用具が欲しいのである。
「ないの?」
「パッと見ないなあ」
すくなくとも普段使いの筆入れにはない。
「ひきだしは?」
「デスクの?」
「まえそうじしたとき、たくさんでてきた」※1
「あー……」
大きい筆入れにすべて突っ込んで引き出しの奥に仕舞って以来、意識に上ったことすらなかった。
「ダイソー行く前に調べてみるか」
「うん」
三番目の引き出しから、パンパンに膨れ上がった合成皮革の筆入れを取り出し、中身をカーペットにぶちまけた。
「うわ、クルトガ何本あるんだよ」
「これは?」
「このネームペン、先が折れ曲がってるんだけど……」
「あ、これいいよ」
「それは赤ペンだろ」
喧々囂々の末、三本のボールペンが手元に残った。
「使えるの、けっこうあったな」
「かわなくていいね」
「買うにしても、百均だと一種の賭けになるからな……」
文具店に行けばいいのだが。
「あ、これかけるよ」
「どれ?」
「これ」
うにゅほの右手にはペン先の折れ曲がった先ほどのネームペンがあった。
「それは駄目だろ……」
「かけるよ」
うにゅほがメモ帳にネームペンを走らせる。
「手首をそんな不自然な角度に曲げなきゃいけないなら、それは書けないってことだろ……」
先折れネームペンはゴミ箱行きとなった。

※1 2013年5月25日(土)参照
スポンサーサイト

トラックバックURL
http://neargarden.blog68.fc2.com/tb.php/780-af422be4
トラックバック
コメント
管理者にだけ表示を許可する
 
back-to-top