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2013
08.26

うにゅほとの生活639

2013年8月26日(月)

リビングには、直角に配置された二台のソファがある。
片方は三人掛け、もうひとつは二人掛けで、それぞれ奥行きの深い革張りのソファだ。
揃いで購入したものだから、座り心地に差はない。
ないはずなのだが、何故か二人掛けのソファに人気が集中している。
その理由は、恐らく「横になりやすい」からだろう。
三人掛けのソファより占有感が少ないし、肘掛けと肘掛けのあいだにすっぽり収まって心地がいいのだと思う。
二人掛けのソファで気持ちよく昼寝するうにゅほを眺めながら、そんなことを考えていた。
「──……ぅ……」
座席を背もたれにして読書をしていると、しばらくしてうにゅほが目を覚ました。
「起きた?」
「ねてた……?」
「寝てた」
「おきた」
「随分と寝心地いいんだな、そこ」
「うん」
「俺、リビングで寝ることなんて、まずないからなあ」
自室のソファを寝台にしているのだから、昼寝くらい布団の上でしたい。
「ここ、ねやすいよ」
「それはまあ、知ってる」
父親も弟もよく爆睡してるから。
「◯◯、ねたことない?」
「××、俺がここで寝てるの見たことある?」
「ない」
「そういうこと」
「じゃ、ためしてみましょう」
うにゅほがソファから下りて、俺の腕を引いた。
「ここで寝ればいいの?」
「うん」
まあ、付き合っても構わないだろう。
「本読んでていい?」
「いいよ」
ソファに腰を下ろし、そのまま仰臥する。
「……あ、なんか居心地はいいな」
「でしょ」
うまく腰が折れ、無理のない体勢が取れる。
それに、なんだか温かいし。
そのまま読書を続けるうち、
「──…………」
気がつくと、二時間が経過していた。
記憶がない。
眠っていたらしい。
なんだこれ、自室のソファと交換してくれないかな。
うにゅほの姿を探して足を下ろすと、
「ぎゅぬ」
足元で寝ていたうにゅほの背中を踏んづけてしまった。
うにゅほは、わりとどこでも寝られるらしい。
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