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2013
08.25

うにゅほとの生活638

2013年8月25日(日)

午前中から愚図ついた天気が続いていた。
「あ、はれた」
うにゅほが窓から空を見上げ、振り返って微笑んだ。
「晴れたかなあ……」
たしかに晴れ間は見えている。
しかし、最近の天気を鑑みるに、そう易々と事が運ぶとは思えない。
うにゅほの隣に立ち、窓の外へ視線を向けた。
「──…………」
遥か遠く、厚く黒い雲が滞留しているのが見えた。
気圧の偏差が激しいのだろうか。
激しいんだろうなあ。
「ね?」
「うん……」
嫌な予感はしていた。
しばらくして、

──ジャッ!

と、熱したフライパンに大量の水をぶちまけたような音がした。
「!」
うにゅほが、小動物のようにキョロキョロと視線を動かす。
「窓閉めて! 家中の! ぜんぶ!」
「え、え……」
「はやく!」
叫びながら、ベランダへ通じる窓を閉める。
風上だったのか、雨粒は入ってきていなかった。
「は、はい!」
家族総出で窓を閉めたが、両親の寝室は被害を免れなかった。
「ゲリラ豪雨なのか、スコールなのか、よくわからんけど──……」
水の散弾を浴びているような窓の外の惨状を見ながら、呟く。
「今日は、特にひどいな」
「そだね……」
「空の上で誰かがタライに足を引っ掛けたみたいな」
「うん……」
水に流されてしまった。
「……怖い?」
「ちょっと」
「そっか」
うにゅほの隣に腰を下ろす。
「……ことし、てんきへんだねえ」
「北海道はまだマシなほうで、本州だと都市部が洪水だって聞くからな」
「あ、テレビみた」
「怖いなあ」
「こわいねえ……」
iPhoneを取り出し、天気予報アプリを起動する。
「しばらく雨だって」
「そか……」
「でも、こないだまでよりマシだよ」
「そなの?」
「週間天気予報がすべて、初めて見るマークだったからな」
「はじめて?」
「たぶん雷のマークだと思うけど、二週間くらいずっとそうだった」
「かみなり、なってたねえ」
「鳴ってたなあ」
予報は当たっていたということだろう。
「ちゃんと晴れたら、出かけような」
「うん」
約束をして、デスクに戻った。
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