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2013
07.30

うにゅほとの生活612

2013年7月30日(火)

冷蔵庫から1.5リットルのペットボトルを取り出し、チェアから手が届く位置に置いた。
「おちゃばっかり」
「いや、今日は飲んだほうがいいって」
室温はとうに30℃を超えている。
黙っていても汗が吹き出てくるくらいだ。
「××だって、汗かいてるだろ」
「うん」
「出たぶんは補給しておかないと、カラカラになっちゃうぞ」
「そっかー……」
うんうん、と頷く。
納得していただけたようである。
「おちゃ、のんでいい?」
「のど乾いてたのか」
「かわいてないけど、かわきそうだから」
うにゅほがペットボトルに手を伸ばす。
「──ぬゃ!」
表記しがたい悲鳴を上げて、うにゅほが自分の手を抱き寄せた。
「べしょべしょだ!」
「べしょ……あー」
ペットボトルに触れる。
猛暑のためか、結露がすごいことになっていた。
「川で冷やしてたみたいだなあ」
「たおる、たおる」
「俺が頭に巻くやつ、そのあたりにない?」
「つかっていいの?」
「いいよ」
どうせ洗濯するのだし。
ペットボトルの結露を拭い、人心地ついた。
「なんで、あせかくんだろ……」
「私たち人間が?」
「ペットボトルが」
「イージーとハード、どっちがいい?」
「なにが?」
「難易度が」
「なんの?」
「ペットボトルが汗をかく理由についての解説の」
「……イージー」
「了解」
こほん、と咳払いをする。
「空気には、水分が含まれてる」
「しつど?」
「そう。そして、空気が水分を含むことのできる量は、気温によって異なる。
 気温0℃と30℃とでは、同じ湿度100%でも、30℃のときのほうがずっと水分量が多いんだ。
 気温が高くなると、水を入れる器が大きくなるわけ」
「そうなんだ」
「水分をたくさん含んだ空気を急に冷やすと、器が急に小さくなるわけだから──どうなると思う?」
「……あふれる?」
「そう、溢れる。溢れた水分が、ペットボトルの汗ってことですね」
「おー」
ぱちぱち、と拍手が起きた。
「すごいねえ」
「なかなか面白いだろう」
「ハードだと、どうなったの?」
「飽和水蒸気量とかそういう単語が出てきた」
「……ほうわ、す?」
「イージーでよかったな」
「うん」
うにゅほにものを教えるのは、けっこう楽しい。
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