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2012
07.27

うにゅほとの生活246

2012年7月27日(金)

起床してリビングへ行くと、うにゅほが夏服の襟元を両手で押さえていた。
「おはよう」
「うー……」
唸られた。
「どうかしたのか?」
「かゆいー」
うにゅほが手を退ける。
首元から襟の下にかけて、赤く腫れ上がっていた。
「虫に刺されたのか……」
見ただけで痒そうだ。
蚊にしては腫れが大きいように思えたが、体質の問題もある。
「薬は? 塗った?」
「ううん」
俺は戸棚からウナコーワクールを取り出し、うにゅほに差し出した。
しかし、うにゅほは受け取らなかった。
涙目でこちらを見上げながら、
「……やって?」
ときたものだ。
断れる道理があるはずもない。
うにゅほの名誉のために一言添えるならば、恐らく甘えて言ったわけではない。
ウナコーワクールの使い方がよくわからなかったのだと思う。
ただ、天然悪女の素質があることは否定しない。
うにゅほの胸元にできた痛々しい歪な腫れにウナコーワクールを塗布し、ほっと溜め息ひとつ。
ふと、俺も蚊に刺されていたことを思い出した。
うにゅほの隣に腰を下ろし、右足の甲にウナコーワを塗りたくる。
「? なんで◯◯もぬったの?」
「いや、刺されたから……」
「どこ?」
「ここ」
と、針の先ほどの赤いぽっちを指さした。
「かゆいの?」
「いや、そんなに」
そもそも俺は、蚊に刺されてもそれほど腫れないし、痒くもならない。
父方の遺伝であるらしい。
そう説明すると、
「ずるい!」
と激昂されてしまった。
代われるものなら代わってあげてもいいが、体質ばかりはどうにもならない。
うにゅほをなだめながら、並んでカップアイスを食べた。
機嫌はすぐに直った。
うにゅほは食べ物にも弱い。
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