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2012
06.25

うにゅほとの生活214

2012年6月25日(月)

東京で就職をした友人が、一週間ほど前から帰ってきていた。
出戻りである。
その友人から昼食兼市内巡りに誘われたので、iPhoneを耳に当てながら鷹揚に頷いた。
「? はいんないの?」
うにゅほがすき家の入り口を指差す。
ちょうど店舗の前だったのだ。
うにゅほの頭に手を乗せ、言った。
「もっといいもん食おう!」
意図的に書き分けていないだけで、日記に登場する俺の友人は数人いる。
そのなかで唯一、面識を超えて僅かながらうにゅほと交流があるのが、彼である。
一緒に初詣へ行ったことも記憶に新しい。※1
「おなかすいた……」
うにゅほは不満気だった。
牛丼を食べようと誘ったのは俺だ。
謝りながら自宅へ取って返し、友人の迎えを待った。
三十分ほどで合流し、車内でこれから行く中華料理店について説明する。
うにゅほと出会う以前から友人とよく行った店で、これがまたやたらにうまい。
なに頼んでもうまい。
「そっかー」
うまいうまいと二人で力説していると、うにゅほも段々と楽しみになってきたようだった。
到着し、顔なじみのおじさんに大盛りエビチャーハンを頼む。
友人は大盛りあんかけ豚肉焼きそばだ。
いつも同じものを頼んでしまうのは、遠くてたまにしか来られないからだろう。
うにゅほはどうするのか問うと、
「おなじの」
と答えた。
「同じのかあ……」
本当にお揃いが好きだな、この子は。
俺の言葉に不満を嗅ぎ取ったのか、
「じゃ、カニチャーハンにする」
と言った。
できればまったく新しいメニューを開拓してくれると嬉しかったのだが。
数分待ち、威勢良く出されたチャーハンを口へ運ぶ。
ああ、この味だ。
うにゅほは言葉もないようで、猫背になりながら夢中で頬張っていた。
しかし、半分ほど食べてから一言。
「……カニは?」
「ほら、この細いの」
「えっ」
うにゅほが俺の皿のエビと、自分の皿のカニとを見比べる。
わかる。
なんか損した気分になるんだ、カニチャーハンって。
しかも、ここのエビはでかくてプリプリなのだ。
あからさまに俺が悪いので、無言でエビを数匹分けてあげた。
「エビ、うまい?」
無言でこくこくと頷くうにゅほに、連れてきてよかったと強く感じた。
今度来るときは、お揃いでエビチャーハンを食べよう。

※1 2012年1月1日(日)参照
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