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2019
10.21

うにゅほとの生活2872

2019年10月20日(日)

「──…………」
不条理な夢を見て、目を覚ました。
嫌な汗が胸元を濡らしている。
大きくかぶりを振ってベッドから抜け出ると、書斎側で読書に勤しんでいたうにゅほと目が合った。
「おはよー」
「ああ、おはよう……」
「?」
うにゅほが小首をかしげる。
「もしかして、ぐあいわるい……?」
「いや」
パソコンチェアに腰を下ろし、座椅子に座ったうにゅほを正面に捉える。
「具合というより夢見が悪かった」
「ゆめ……」
「夢」
「どんなゆめ?」
「あー……」
思わず目が泳ぐ。
「……あんま、聞かないほうがいいかも」
「きになる……」
「気にはなるだろうけど……」
「きいたらだめ?」
「うーん……」
ここまで話しておいて、肝心要の内容を教えないのは酷というものだろう。
「……ちょっと刺激が強いから、覚悟するように」
「はい」
こほんと咳払いし、改めて口を開く。
「──高校時代の友達が、自分の足を切断してたんだ」
「!」
うにゅほが目をまるくする。
「ハムみたいに何度もスライスして、どんどん足が短くなっていく」
「──…………」
「両足とも根元から無くなったあと、その友達が言ったんだ」
「……な、なんて?」
「"今度は腕を切ってみようかなあ"」
「ひ」
「不便になるからやめろって言ったんだけど、夢が続けば、たぶん切ってたと思う」
「こわいゆめ、みたねえ……」
「怖いというより、薄気味悪い。なんでこんな夢見るんだか」
猟奇趣味はないはずなのだが。
最悪の寝覚めで始まった休日は、特に何事もなく終わりを迎えた。
あるいはと思っていたが、凶兆ではなかったらしい。
なべて世は事もなし、である。
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