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2019
10.18

うにゅほとの生活2870

2019年10月18日(金)

「うーん……」
スマホ片手にこれ見よがしに唸ってみせる。
「う──……、ん」
「どしたの?」
声を掛けてほしいとき、ちゃんと声を掛けてくれるうにゅほはいい子である。
「実は、あのキーボードを16,000円で売ってほしいって人が現れた」
「おー!」
うにゅほが、ぽんと手を叩く。
「すごいね!」
「でも、ほら、17,000円を最低ラインにしてただろ」
「あー」
「だから、どうしようか迷ってて」
「わたしは、うっていいとおもうなあ」
「やっぱり?」
「ふつうにうったら、ごせんえんだもんね」
「手数料の一割と送料引いても二倍以上にはなるもんなあ」
「すごいよね」
「じゃあ、売るか!」
「うろう!」
実を言うと、既に腹は決まっていた。
背中を押してほしかっただけだ。
16,000円のオファーを承諾すると、ほんの数分で購入された。
「おお、本当に売れた……」
「あとは、おくるだけ?」
「うん」
「じゃあ、こんぽうだね」
ちょうどいいサイズの段ボール箱は既に用意してある。
気が早いかと思っていたが、正解だ。
「××、新聞紙持ってきてくれない?」
「しんぶんし?」
「くしゃくしゃにして、緩衝材にする」
「わかった!」
キーボードを箱に詰め、箱を段ボール箱に詰め、隙間に新聞紙を押し込む。
最後に布ガムテープで封をして、梱包は完了だ。
「よし、セブンイレブンに行こう」
「ゆうびんきょくじゃないの?」
「セブンイレブンでいいらしい」
「セブンイレブン、すごいねえ……」
「たしかに」
最近のコンビニは便利過ぎる気がする。
コンビニ店員の時給をもっと上げるべきではないか。
セブンイレブンで発送を済ませ、ついでにもっちりクレープをふたりぶん購入して帰宅した。
「おかね、いつはいるかな」
「キーボードが相手に届いたあとみたい」
「そか」
問題なく口座に振り込まれたなら、もっといろいろなものを売ってみてもいいかもしれない。
高額で売れそうな不要品は、まだまだあるのだ。
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