FC2ブログ
2019
09.15

うにゅほとの生活2837

2019年9月15日(日)

「げほッ! えほッ!」
風邪が治らない。
咳が止まらない。
「……ダメだ、横になると咳が出る」
「よる、ねれてる?」
「最低限は……」
「さいていげんって、なんじかん?」
「──…………」
指折り数える。
「……六時間くらい?」
「ねて──る、かなあ。ねてるけど……」
「な、最低限だろ」
「さいていげんだった」
「咳で何度も起きるから、睡眠の質は良くないけどな……」
眠気を飛ばすように、小さくかぶりを振る。
「ひるねもできないの、つらいねえ……」
「……ごめんな。せっかくの連休だし、どっか行こうと思ってたんだけど」
「それはいいから」
「はい……」
「おきてるとき、そんなせきでないのにねえ……」
「子供のころ、喘息持ちでさ」
「きいたことある」
「発作が出ると、苦しくて横にもなれないから、大きいクッションに寄り掛かって寝てた記憶がある」
「クッション、ないねえ……」
「上半身をすこし起こした状態で横になれれば、なんでもいいんだけど……」
「あ」
うにゅほが、ぽんと手を叩く。
「くるま!」
「……あー、なるほど」
「どう?」
「アリかも」
車内温度の調節も簡単だし。
「一晩はさすがにつらいから、仮眠だけでも試してみるか」
「うん」
薄手のジャケットを羽織り、階下へ向かう。
「……××、付き合わなくてもいいんだぞ?」
「しんぱい」
「寝てるとき、暇じゃないか?」
「だいじょぶ」
「ならいいけど……」
ガレージ内のコンテカスタムに乗り込み、運転席で小一時間ほど仮眠をとった。
寝心地は良いとは言えないが、眠れないよりずっとましだ。
「──……すう」
目を覚ましたあと、気持ち良さそうに眠るうにゅほの顔を見つめながら、必死に咳を我慢するのだった。
スポンサーサイト




トラックバックURL
http://neargarden.blog68.fc2.com/tb.php/3072-111181d8
トラックバック
コメント
管理者にだけ表示を許可する
 
back-to-top