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2018
06.12

うにゅほとの生活2381

2018年6月12日(火)

「◯◯、◯◯」
「んー」
台所で牛乳パックを切っていると、うにゅほが両手を差し出した。
「もなかあった」
「お、食べる食べる」
「ぎゅうにゅう、のむ?」
「飲む飲む」
牛乳パックをサクサク切り終え、遅めのおやつと洒落込むことにした。
「──…………」
むぐむぐ。
最中の皮と甘みの強い餡が、口の中の水分を奪い去っていく。
そこに牛乳を流し込むと、なんとも言えずちょうどよい。
だが、
「なーんか物足りないよな、最中って」
「そかな」
「せめて、餅とか栗とか入っててほしい……」
「あ、それはわかる」
何かないかと周囲を見渡すと、あるものが視界に入ってきた。
電子レンジ。
「温めてみるか」
「え」
「あんまんみたいになるかも」
「そかなあ……」
「ま、物は試しだ。いってみよう、やってみよう」
最中を小皿に乗せ、電子レンジで20秒ほど温める。
すると、
「──あつ!」
最中の餡が、手で持てないくらいに熱されてしまった。
「にじゅうびょう、やりすぎかも……」
「しゃーない」
菜箸を取り出し、最中を掴む。
「そんなにあついの、たべれる?」
「熱かったら牛乳で流し込むから、大丈夫」
「そか」
熱を帯びてしっとりとした最中を、口に運ぶ。
むぐむぐ。
「は……──!」
熱い!
熱い!
熱い!
慌てて牛乳を飲み下す。
その行為が無意味だと悟ったのは、グラスの中身を飲み干したあとだった。
何故なら、過剰に熱された餡は、俺の上顎にぴたりと貼り付いていたのだから。
「◯◯、みず! みず!」
「!」
うにゅほが汲んでくれた水で口内を満たし、ようやく地獄から解放された。
「──…………」
舌で、上顎をつついてみる。
「……皮、剥がれそう……」
「わああ」
悪い意味で、あんまんみたいなことになってしまった。
餡は、不用意に熱するべきではない。
つまり、そういうことさ。
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