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2018
05.30

うにゅほとの生活2368

2018年5月30日(水)

作務衣の襟元をパタパタさせて、内側に空気を送り込む。
「あつ……」
「あついねえ……」
見れば、うにゅほも同様にしている。
「暑い上に、蒸すなあ」
「うん、むす……」
パタパタ。
「……窓、開いてるよな。開けた記憶がある」
「あいてる、はず」
「確認」
「うん」
南東と南西の窓を、手分けして確認する。
「あいてた」
「こっちもだ」
風通しは良いはずなのに、自室の空気が滞留している。
単純に、風が吹いていないのだ。
「……エアコン案件かな」
「うーん」
「どうしようなあ」
「うーん……」
なるべくなら、使わずに済ませたい。
エアコンは快適だが、電気代の問題もあるし。
そんなことを考えていたときのことだ。

──ピシャッ! ゴゴ……ゴ……

「わ」
怯えたうにゅほが、俺の腕を取る。
遠雷だ。
そして、数瞬ののち、スコールじみた雨音が窓の外から響き始めた。
「××! 窓!」
「はい!」
たったいま開いていることを確認したばかりの窓を、慌てて閉める。
「──…………」
「──……」
「あつ……」
「あついねえ……」
「……これは、もう、仕方ないな」
「うん、しかたない」
手頃な言い訳を手に入れた俺たちは、大手を振ってエアコンで涼むのだった。
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