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2018
05.14

うにゅほとの生活2352

2018年5月14日(月)

「──……はー」
ぐったりとチェアに座り込む。
起床してからたったの数分で、ここまで疲れたことはない。
「どしたの……?」
うにゅほが心配そうに尋ねる。
「ごめんな、バタバタして」
「でんわきてたけど……」
「うん。最初から説明する」
iPhoneを両手で弄びながら、言葉を探す。
「──まず、電話な。母さんからだった」
「おかあさん」
「着信音で叩き起こされて電話に出たんだけど、母さん何も言わなくてな」
「うん」
「時折、くっ、くっ、みたいな感じで、泣き声みたいな音が聞こえてきたんだ」
「え……」
うにゅほの顔が青ざめる。
「あー、心配しなくていい。結果的には何もなかったから」
「……ほんと?」
「あったら、こんなのんびりしてないよ」
「そか……」
うにゅほが、ほっと胸を撫で下ろす。
「何を言っても返答ないから、いったん切って父さんに掛けたんだ。ほら、父さんが事故った夢見たばっかだし」※1
「うん」
「父さんに何事もなかったことを確認して、母さんに掛け直したらさ」
「かけなおしたら?」
「……普通に出た」
「ふつうに……」
「なんか知らんうちに俺に掛けてたらしくて、泣き声みたいのは歩いてるときの物音じゃないかってさ」
「あー」
「無駄に心配して、無駄に疲れた……」
「おつかれさま」
うにゅほが俺の頭を撫でる。
「でも、なにもなくてよかったねえ」
「そうだな……」
電話に出た瞬間、日常の壊れる音を聞いた気がした。
取り越し苦労で、本当によかった。
「……半端に起こされたから、眠い」
「おやすみなさい」
二度寝して起きると、正午だった。
寝過ぎた。

※1 2018年5月10日(木)参照
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