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2012
04.30

うにゅほとの生活158

2012年4月30日(月)

うららかな陽気に誘われて外出した。
ドライブがてらだが、当てはある。
うにゅほが律儀に抱いている紙袋の中身は、数冊の漫画と数本のゲームだ。
古本屋で売却し、いくばくかの小遣いを得ようと言うのである。
もちろん、うにゅほが読みたがっているマジック・ツリーハウスシリーズのことも忘れていない。
カーステレオから流れる音楽に合わせて鼻歌が飛び出るほど、うにゅほは上機嫌である。
うにゅほの様子を見ていると、児童書とは言え一度読んでみたくなる。
たしか海外作家の翻訳本だったはずだ。
似たような条件の作品は、ハリー・ポッターしか読んだことがない。
あまり俺には合わなかったけれど。
買取カウンターで番号札を受け取り、うにゅほに手を引かれるまま店内を見て回った。
「……ない」
さほど広くない店内には、児童書のコーナー自体がなかった。
ほとんどが漫画で、ごく一部に小説。
あいだに、ハードカバーの棚がひとつだけ。
ああ、うにゅほが意気消沈している。
表情はあまり変わらないが、雰囲気でわかる。
番号札と引き換えに「まあ、こんなものか」という額を受け取って、古本屋を出た。
うにゅほが助手席に乗り込むのを待って、口を開いた。
「次は、ブックオフだな」
大した距離でもない。
見つからないのも、なんだか悔しいし。
ほう、と喜色を湛えたうにゅほの表情も、一時間後にはまた翳ってしまっていた。
三軒ほど覗いたにも関わらず、見つからないのである。
おかしいなあ……。
けっこう売れてるはずなのに。
「また図書館、行ってみようか?」
と言ったが、
「こんどでいい」
とそっけない。
「普通の本屋で探すとか」
「……やすいほうがいい」
意外と、金銭感覚がしっかりしている。
うにゅほの機嫌を取るために、入った金でたこ焼きを買った。
たいへんお気に召したらしく、食べ終わるころには上機嫌に戻っていた。
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