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2012
04.29

うにゅほとの生活157

2012年4月29日(日)

夕刻、家族で母方の実家へ行った。
結婚して名古屋へと移り住んだ従姉が、二年ぶりに帰ってきたのである。
母方の血縁が十数人ほど集まり、飲めや歌えや肉焼けやの騒ぎとなった。
酔っぱらいとは、いつの世も無粋である。
その視線は常に面白そうなものを探し求め、その舌は狙った話題に巻きついて離れない。
俺にぴたりと寄り添って見知らぬ人々を警戒するうにゅほは、格好の標的と言えた。
当然、俺ごとである。
やれ「二人はどこまで行ったの」だの、
やれ「ずいぶん仲良さそうじゃない」だの、
やれ「同じ部屋で生活してるって本当?」だの、
やれ「本当本当! いつ間違いが起きるか期待してんだけどな!」だの、
おい父親、おい。
俺もネクタルを飲んで亡者の仲間入りをしたいところだが、運転手であるために許されない。
それに、うにゅほを精神的に置いてけぼりにするわけにもいかない。
さっさと焼肉を詰め込んで、屋内へと逃げ込んだ。
リビングのソファに腰を下ろす。
うにゅほも隣に座った。
薄く開いた窓から、屋外の馬鹿騒ぎが聞こえてくる。
「ごめんな。嫌だったろ」
うにゅほは首を横に振り、言った。
「やじゃないよ」
浮かべた笑顔は、すこし固かった。
「無理すんな」
と言って、頭を撫でた。
「……焼肉のにおいがする」
上着の匂いを嗅ぐと、たしかに臭かった。
うにゅほのジャケットも同じだった。
屋外なのに、けっこう匂いがつくものだな。
帰宅したあと、二人でファブリーズを噴霧しあった。
これでまあ、大丈夫だろう。
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