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2012
04.26

うにゅほとの生活154

2012年4月26日(木)

四日目も無事終了し、帰りの車中でのことである。
強風に揺れる信号機に不安を覚えながらブレーキペダルを踏みしめていたとき、不意に視線が歩道へと向いた。
そこには、可愛らしい女子高生の姿があった。
ふむ。
女子高生は、向かい風にスカートをはためかせながら、必死の形相を浮かべて歩いている。
ほう。
ぼんやり見ていると、女子高生が唐突にしゃがみ込んだ。
どうやら靴紐が解けたようである。
俺は、ほんの少しだけ背中を丸め、視点を低くした。
観音様の一枚でも御開帳なされまいかという期待があったことは否めない。
そして、ほんの僅かではあるが、うにゅほの存在を忘れ去っていたことも否めない。
「うー……」
仔犬のような唸り声に、ふと我に返った。
恐る恐る視線を向けた。
怒って──は、いない。
拗ねてもいない。
うにゅほの瞳には、困惑があったように記憶している。
よく考えてみれば、それも当然のことかもしれない。
うにゅほの気の引き方は、こっちの水は甘いぞ方式である。
俺に怒りを向けることはないし、比較対象を貶すこともしない。
だから、俺の気を引けるものが手持ちの材料にないと、どうしていいかわからなくなってしまうのだろう。
急にうにゅほが愛おしくなって、わしわしと頭を撫でた。
髪型は崩れたが、嬉しそうだったので問題はない。
ただ、懸念ならばひとつある。
もしも、俺がパンツを覗こうとしていたことを、うにゅほが正しく理解していたなら。
そして、うにゅほのボトムスが、ジーンズではなくスカートであったなら。
うにゅほは、如何にして俺の気を引こうとしただろうか。
今後、余所見は自重しよう。
現実になるのが怖い。
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