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2012
04.23

うにゅほとの生活151

2012年4月23日(月)

以前からずっと考えていたことがあった。
うにゅほを、この箱庭に閉じ込めてしまっていいのだろうか、と。
うにゅほはそれを望むだろう。
しかし、当たり前の友人関係を築くことは、決してマイナスにはならないはずだ。
距離はあるが条件の悪くないフリースクールに電話を掛けたのが、先週のこと。
一週間の体験入学が始まったのが、今日のことだ。
うにゅほに了解を取ったとき、筆舌に尽くしがたいほど渋い顔をされたが、なんとか納得はしてくれた。
初日は午前から、明日以降は午後のみとなる。
その代わり、今日だけ俺が付き添いとして参加する。
まず、軽い自己紹介からだ。
うにゅほは意外にも、俺の背中に隠れることなくあっさりと挨拶を済ませた。
なんだろう、想像と違う。
なんかクールっぽいキャラになっている。
このフリースクールは一般家屋の二階をぶち抜いたような造りになっており、部屋の隅に机が並んでいる。
勉強時間は設けられているが、あまり厳密ではない。
「やることがなくなったら勉強をする」といった印象で、実にフリーである。
生徒数は十数人ほどで、一部に知的障害児が混じっている。
男子は男子と。
女子は女子と。
手のかかる知的障害児は指導員と。
手のかからない知的障害児は孤独に。
うにゅほは、俺と一緒にいた。
まずい、これはいけない。
俺が壁になっている。
そう考えた俺は、男子の輪へと入っていった。
適当に盛り上げながら横目で見ていると、女子グループがうにゅほを誘っている。
よし、いい流れだ。
どうやらトランプをするようだった。
後で聞いたのだが、遊び道具の持ち込みは基本的に禁止であるため、トランプと読書くらいしかすることがないらしい。
なるほど自主的に勉強するわけだ。
しかし、よく考えてみると、うにゅほはトランプをしたことがない。
周囲が丁寧に教えてくれているようだが、案の定うにゅほはつまらなそうな顔をしている。
会話も、ほとんどしていない。
やがて輪は散り散りになり、うにゅほだけがその場に残された。
失敗だ。
どこかにあった楽観的な部分が、あっさりと打ち壊された。
コミュニケーションが取れないのではない。
取る気がないのだ。
うにゅほを強力に牽引してくれる、俺以外の誰かが必要だった。
他にも色々とイベントはあったが、結果は似たようなものだ。
俺はと言えば、持ち回りで入っている母親連中に根掘り葉掘り聞かれてクタクタになってしまった。
しかも午前と午後で交代するものだから、同じ話を二度繰り返す羽目になった。
帰宅の車中、
「……つかれた?」
と、うにゅほに心配されるのだから、逆である。
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