2017
08.28

うにゅほとの生活2096

2017年8月28日(月)

「んー……」
前髪をつまみ上げながら、呟く。
「髪、伸びたなあ」
「そかな」
「前髪が額に掛かったら、切りどき」
「はやい」
「男なんて、そんなもんだよ」
人によるけれど。
「◯◯の、かみながいの、みてみたいな……」
「高校のときは、いまより長かったぞ。卒業アルバム見せたことあっただろ」
「うん、みた」
「あんな感じになる」
「なるかなあ」
「いや、なるだろ」
「こうこうせいのときの◯◯、いまとかおちがう」
「生きてる以上、多少はな」
「いまよりふけてる」
「……マジで?」
「まじ」
卒業アルバムを引っ張り出し、自分の写真を探す。
「ほら、これ」
「……まあ、老け顔ではある」
「いまのかお」
うにゅほが俺に卓上鏡を向ける。
「──…………」
「ね?」
「鏡と写真じゃ、比べられないって」
「しゃしんとる?」
「勘弁してくれ……」
三十路男の十人並みの顔など、写真に収める価値はない。
「今日──は、もう遅いか。明日は火曜日だし、床屋行くなら明後日かな」
「そか……」
残念そうである。
「──あ。ぼうず、する?」
「坊主もしません」
「うー」
「うーでなく」
「ざんねん……」
中間でいいじゃないか、中間で。
まったくもう。
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