2017
08.03

うにゅほとの生活2071

2017年8月3日(木)

「あぢー……」
首筋の汗を手の甲で拭いながら、ベッドを下りる。
「あ、おきた」
「起きました」
「おはようございます」
「おはよ」
「あついねえ……」
「なんか、じっとりしてるよな」
「ペプシのむ?」
「飲む」
「はーい」
タンブラーにゆっくりとペプシを注ぐうにゅほを横目に、タオルで上半身を拭う。
「なんか、変な夢見たなあ……」
「どんなゆめ?」
「えーと──」
夢の記憶は、毎秒消えていく。
取り留めのないその内容は、手探りで掴んだとしても、言葉にするのは難しい。
「……たしか、鬼が」
「おに?」
「あーいや、鬼は忘れてくれ。あんまり関係なかった」
「?」
うにゅほが小首をかしげる。
気持ちはわかる。
「あ、そうだ。コロが出てきたぞ」
「!」
コロ。
数年前に死んだ愛犬の名だ。
「出てきてくれたのは嬉しいけど、まとわりつかれて暑いのなんのって──」
「◯◯、すごい」
「何が?」
「わたしも、コロのゆめみたの!」
「マジか」
「まじ」
「お盆が近いから、帰ってきたのかな」
「そか……」
「お墓に、ビーフジャーキーでもお供えしておくか」
「うん!」
ただの偶然だ。
そんなことはわかってる。
でも、偶然に意味を見出すのは、俺たちの勝手だ。
父親の酒の肴をこっそり拝借して、庭にある愛犬の墓に供えた。
「犬用じゃないけど、ま、いいだろ」
「うん」
ビーフジャーキーをはぐはぐ食べる愛犬の姿に思いを馳せる一日だった。
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