2017
07.30

うにゅほとの生活2067

2017年7月30日(日)

両親の寝室から、眼下の公園を眺める。
夏祭り。
町内会が開催する、本当に小さな規模のお祭りだ。
「──てーびょおし、そーろえて、ちゃちゃんがちゃん♪」
母親のベッドに腰掛けたうにゅほが、足をぱたぱた動かしながら、機嫌よく盆踊りの歌を口ずさむ。
「今度カラオケ行ったとき、これ歌おうか」
「はいってるの?」
「わからん」
「わからんの」
「そもそも、タイトルがわからん」
「ぼんおどりのうた」
「間違いではないけど、正確でもなさそうだなあ」
「そかー」
あまり興味はなさそうだ。
「焼き鳥は、食べた」
「うん」
「豚串も、食べた」
「たべた」
「焼きそばも食べた」
「おいしかった」
「おでんも食べた」
「うん」
「ラムネも飲んだ」
「うん」
「××は、浴衣も着てるし」
「うん」
「可愛いぞ」
「うへー……」
「あと、やり残したことって、何かあるかな」
「んー」
うにゅほがしばし思案する。
「ないかなあ……」
「盆踊りは、いいのか?」
「うん」
「そっか」
「おまつりのおと、きいてるの、いちばんすき」
「同じく」
たぶん、俺に感化されたのだろうけど。
「……やり残したことはないけど、名残惜しいな」
「──…………」
「夏が半分、終わったみたいでさ」
「うん」
うにゅほの隣に腰を掛け、そのまま寝転がる。
「ねむい?」
「ちょっとな」
「ひざまくら、する?」
「お願いします」
浴衣での膝枕は、ちょっと特別な感じがした。
今年の夏は、一度きりだ。
覚えていたい夏にしよう。
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