2017
07.27

うにゅほとの生活2064

2017年7月27日(木)

「──……◯◯、◯◯」
「んが」
遠慮がちに左腕を揺さぶられ、目を覚ます。
「……どしたー?」
「おこしてごめんね……」
「何時?」
「まだしちじ……」
うにゅほの言葉に、よくないものを嗅ぎ取る。
この子が、俺を、こんな時間に、用もないのに起こすはずがない。
上体を起こし、改めて尋ねた。
「……何かあった?」
「──…………」
言葉を探してか、しばしの沈黙のあと、うにゅほが問い返す。
「◯◯、けがしてない……?」
「怪我?」
「あのね……」
「うん」
「せんめんじょとか、だいどことか、ちーがぱたぱたおちてたの……」
「──…………」
血。
ふと、記憶が蘇る。
「もしかして──」
布団代わりの丹前の下から、右足を出す。
小指に絆創膏。
「……昨夜、寝る前に、柱のカドに小指ぶつけてさ」
「だいじょぶ……?」
うにゅほが、恐る恐る、俺の右足の甲を撫でる。
「当たり方が良かったのか悪かったのか、骨に異常はないよ」
「でも、ちー……」
「……その代わり、爪の上のあたりの皮膚が、ぺろんとめくれてな」
「ひ」
「血は拭ったと思ったけど、残ってたか」
「うん……」
「びっくりさせて、ごめんな」
「……◯◯、いたくない?」
「今は痛くない。オロナインを塗ってから絆創膏貼ったし、大丈夫だよ。ちょっと驚いたけどな」
「そか……」
うにゅほが、ほっと胸を撫で下ろす。
処理が甘かったせいで、要らぬ心配を掛けてしまった。
怪我も含めて、気をつけよう。
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