2017
07.26

うにゅほとの生活2063

2017年7月26日(水)

「──来たな」
キーボードの上に指を置きながら、そう呟く。
「?」
俺の膝に腰掛けたうにゅほが、小さく首をかしげてみせた。
「なにきたの?」
「数ヶ月に一度訪れる、伝説の──」
「でんせつの」
「日記に書くことが、特にない日」
「でんせつなの?」
「適当言った」
「かくことないの?」
「ない」
「ちいちゃいあり、いなくなったよ」
「それは昨日書いた」
「じゃあ、かくことないねえ……」
「ないんだよ」
うにゅほを抱き締めるような姿勢で、キーボードを叩き続ける。
「いまはなしたの、かいてるの?」
「そう」
「……にっき?」
「その日に起こったことを記してるんだから、日記だろ」
「そか」
「××、なんか言って」
「なんか……」
「面白いこと」
「えー」
「5」
「ご?」
「4、3、2、1、0!」
「むり!」
うにゅほの脇腹に手を這わせ、
「こちょこちょこちょこちょ!」
「うし、うひひひ!」
「面白いこと言えー!」
「ま、ふい、うひ、ししし、ひー!」
ひとしきりくすぐったあと、再びキーボードに向かう。
「──こうして、××は、日記の犠牲になったのだった」
「もー……」
「ごめんごめん」
不満げなうにゅほの頭を撫でて、本日の日記は終わりです。
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