2017
07.25

うにゅほとの生活2062

2017年7月25日(火)

「◯◯ー」
自室の扉を押し開けながら、うにゅほが俺の名を呼んだ。
「うん?」
「きてきて」
手を引かれるまま、花壇へと赴く。
「ちいちゃいあり、すごいへった!」
「……ほんとだ」
完全にいなくなったわけではない。
だが、明らかに数を減じている。
「ありめつ、すごいねえ!」
「理想的殺蟻剤を謳うだけはあるな……」
成分を見るに、ホウ酸と糖蜜の水溶液に過ぎないのだが、その効果は絶大だ。
シンプルイズベストということなのだろう。
「あ゙ー! ん、ん゙!」
「?」
咳払いして、声を作る。
「──長きに渡る人間とアリとの戦争は、対アリ用殲滅兵器アリメツの投入によって終わりを告げた」
「えいがみたい」
「だが、アリはまだ諦めていなかった!」
「!」
「地下に潜ることを余儀なくされたアリたちは、ついに対ヒト用決戦兵器ヒトメツを完成させたのだ」
「──…………」
「ヒトとアリとの運命を分かつ最終戦争が、いま始まろうとしていた」
「おー……」
「Coming Soon...」
「かみんぐすーん?」
「近日公開という意味です」
「そなんだ」
どこで何を公開するのかは知らないが。
「ひと、かってほしいな……」
「俺もそう思う」
わりと本気で。
ともあれ、アリメツの効果は証明された。
この一手でアリを封じ続けることができれば良いのだが。
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