2017
07.19

うにゅほとの生活2056

2017年7月19日(水)

チェアの背もたれに体重を預け、天井を仰ぎ見る。
「──あったま、いてェ……」
そう呟いた瞬間、
「!」
うにゅほが弾かれたように立ち上がり、俺の額に手を当てた。
「ねつは、ない……」
「風邪ではないと思う」
「ちゃんとねれた?」
「飛び飛びだけど、八時間は……」
「あっちむいて」
「はい」
うにゅほに背中を向けると、小さな手のひらが肩にぽんと乗せられた。
もみ、もみ。
「かたい」
「凝ってる?」
「こってますねえ……」
もみ、もみ。
握力はないが、心地いい。
「肩もそうだけど、目の奥が痛いんだよな……」
「めのおく、もめない……」
揉めたら怖いがな。
溜め息をひとつつき、
「……日曜が二次試験だから、今日も勉強しないと」
「そだけど……」
描写は省いていたが、試験勉強はちゃんと毎日やっている。
あまり自信はないけれど。
「──…………」
もみ、もみ。
俺の肩を揉みながら、うにゅほがか細い声で言う。
「むりしないで……」
資格を取れば、給料が上がる。
自分ひとりなら決して無理をしないのに、うにゅほにこう言われると頑張りたくなるのは、皮肉である。
「薬飲んで、大丈夫そうなら、勉強しようかな」
「……そか」
ロキソニンを一粒飲み下す。
痛み止めでも、薬は薬だ。
気合を入れて、頑張ろう。
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