2017
07.18

うにゅほとの生活2055

2017年7月18日(火)

「マジか……」
ニュースサイトの記事に、思わず息を呑んだ。
「?」
うにゅほが俺の肩越しにディスプレイを覗き込む。
「うーと、とうきょう、いけぶくろをちゅうしんに──これなんてよむの?」
「雹」
「ひょう」
「東京で、雹が降ったんだってさ」
「いつ?」
「今日」
「……なつなのに?」
「夏なのに」
「にわかにはしんじがたいですね……」
なんだその口調。
「信じがたいけど、降ったらしい。動画も上がってるな」
「みたい」
「見てみようか」
イヤホンを片方うにゅほに渡し、スマホで撮影された動画を再生する。
次の瞬間、
「──わ!」
「うるさッ!」
慌てて音量を絞る。
「──…………」
「──……」
「……しろいの、ひょう?」
「たぶん」
うにゅほが、人差し指と親指でマルを作る。
「これくらいありそう……」
「大きいのは、たぶん、それくらいあるな」
「くるま、べこべこなるね……」
「実際、なっただろうなあ……」
こちらで降ったら、車好きの父親が発狂しそうだ。
「ね」
うにゅほが俺の腕を取る。
「せかい、だいじょぶかな……」
気持ちはわかる。
世界の終わりみたいな光景だもんな。
「まあ、世界は大丈夫だろ」
「……ほんと?」
「本当」
建造物の窓ガラスやら車のボンネットやらは大丈夫じゃないと思うけど。
うにゅほの頭を撫でてやりながら、札幌近郊で降らないことを切に願う俺だった。
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