2017
07.11

うにゅほとの生活2048

2017年7月11日(火)

母親が、仕事中、脚立から落ちた。
その一報が舞い込んだのは、正午過ぎのことだった。
落ち着かない様子のうにゅほを宥めながら母親の帰宅を待っていると、やがて玄関から物音がした。
「!」
俺に抱き着いたまま離れようとしなかったうにゅほが、慌てて玄関へと駆け出す。
「ただいまー」
「──おかあさん!」
父親に連れられて帰宅した母親は、思いのほか元気そうだった。
右手を包む真新しい包帯が、痛々しい。
「おかあさん、だいじょぶ……?」
パタパタと左手を振りながら、母親が答える。
「大丈夫大丈夫。手首にヒビ入ったけど、MRIで見ないとわからないくらいだから」
「そか……」
うにゅほが、ほっと胸を撫で下ろす。
「全治までは?」
「一ヶ月くらいだって」
「おかあさん、きーつけてね……?」
「はい、すいません」
「そもそも、なんで脚立から落ちたのさ」
「……荷物持ったまま脚立下りようとして、段数間違って」
「間が抜けてるなあ」
「うるさいよ」
ともあれ、軽口を叩ける程度の怪我で済んでよかった。
包帯の下は、添え木をしているだけで、ギプスで固めてもいないらしい。
「××さん」
「はい」
「しばらく、母さんの代わりを頼むな」
「うん、私からもお願い」
「……わかった!」
うにゅほが、ぴっと背筋を伸ばす。
「まずは、今日の晩御飯からね」
「はい!」
「まあ、俺は食べられないけどな」
「なんで?」
「明後日、大腸内視鏡検査だから」
「あー……」
憂鬱である。
ポリープが見つからなければ良いのだけど。
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