2017
07.08

うにゅほとの生活2045

2017年7月8日(土)

「──……ん」
目を覚ましたあと、しばしベッドの上でまどろんでいると、
「うー……」
書斎のほうから小さな唸り声が聞こえてきた。
「……どしたー」
ベッドを下り、声の主の元へと向かう。
「かゆい……」
すると、うにゅほが自分の二の腕をつねっている光景と出くわした。
「蚊?」
「たぶん……」
「窓、開けてないのになあ」
「……うー」
掻かないのは偉いが、見ているこちらまで辛くなってくる。
「ウナコーワ、塗った?」
「ぬった……」
「もう一度塗ろうか」
「ぬって……」
うにゅほが二の腕をこちらに差し出した。
「ウナコーワは?」
「はい」
ウナコーワクールの容器を受け取り、蓋を外す。
「もろこしヘッド!」
「はやくー」
「はい」
さり、さり。
「ほー……」
うにゅほが気持ちよさそうに吐息を漏らす。
「はい、おしまい」
「もっと」
塗ってほしいというより、掻いてほしいのだろう。
しかし、いくらもろこしヘッドと言えども、掻き過ぎには注意である。
「……ちょっとだけだぞ」
「うん」
さり、さり。
さり、さり。
「はー……」
「今度こそ、おしまい」
「──…………」
うにゅほが、潤んだ瞳でこちらを見上げる。
「う」
「──…………」
「……もうすこしだけだぞ」
「うん!」
少々甘すぎるだろうか。
痕が残らなければいいのだが。
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