2017
02.03

うにゅほとの生活1891

2017年2月3日(金)

「──…………」
「──……」
ぱりぱり。
図面を引く俺の隣で、うにゅほが節分用の落花生を剥いている。
「豆まき終わったの?」
「うん」
「福は内もした?」
「した」
「ぜんぶ拾った?」
「ひろったよ」
うにゅほが剥きかけの落花生をこちらに差し出した。
芳ばしい香りが鼻腔をくすぐる。
「いい匂いだな」
「うん。ことしのまめ、いいにおいするの」
「高い落花生なのかな」
「わかんない」
そもそも、高級な落花生などあるのだろうか。
「──…………」
「──……」
ぱりぱり。
枡が、落花生の殻で山盛りになっていく。
そんなに剥いてどうするのかと思っていたら、
「はい!」
皿いっぱいのピーナッツを、笑顔で手渡してくれた。
「おー」
「◯◯、ピーナッツすきだから」
「好きだけど、こんなに食べたら鼻血出そうだな」
「たくさんたべたら、はなぢでるの?」
「そんな話があったような」
「じゃあ、だめ……」
「一緒に食べたらいい。休憩にするからさ」
「うん」
薄皮まで丁寧に剥がされたピーナッツを一粒口に放り込む。
「あ、美味い」
「おいしいね」
「やっぱ、高い落花生なのかな……」
「そうかも」
恵方巻きは、父親の妨害にも負けず、見事恵方を向いて食べきった。
ただし、母親がうっかり半分に切ってしまったため、縁起が良いかはよくわからないのだが。
スポンサーサイト

トラックバックURL
http://neargarden.blog68.fc2.com/tb.php/2060-a345e976
トラックバック
コメント
管理者にだけ表示を許可する
 
back-to-top