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2015
12.30

うにゅほとの生活1492

2015年12月30日(水)

祖母の病院を辞し、駐車場へ戻る。
「おばあちゃん、きてくれてありがとうっていってたね」
「ああ」
「げんき、なるかな」
「……どうかな」
「たいいんできるかな」
「わからない」
祖母が入院して、そろそろ一年が経とうとしている。
もう長くはない。
食事をしても吐いてしまうのだから、当然だ。
「……たいいん、できるかな」
うにゅほも、それを知っている。
知っているから、泣いているのだ。
「ほら、こっち来い」
うにゅほを抱き寄せる。
「うぶ……」
慰めることしかできない。
誤魔化すことしかできない。
俺は無力だ。
胸元を濡らす涙と鼻水の感触に苦笑しながら、呟く。
「……なんだか俺も泣きたいよ」
泣きたいけど、泣けない。
覚悟ができてしまったから。
「ぐじゅ、ぶー……」
泣きたくないけど、泣いてしまう。
避けられない未来と理解してしまったから。
残る時間は、僅かだ。
後悔するだろう。
どんなに手を尽くしたって、後悔するに決まってる。
だから、せめて、慰め合おう。
ひとりではないのだから。
家族がいるのだから。
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