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2015
12.26

うにゅほとの生活1488

2015年12月26日(土)

年末年始に向けて、箪笥の中身を整理することにした。
「──これは、着ないだろ。これも着ない。これも、さすがに着れないよな」
箪笥の肥やしになっていた衣服を、ぽいぽいと選別していく。
「ぜんぶすてちゃうの?」
「捨てる。着ないのに持ってても仕方ないだろ」
「もったいない……」
「売ったって、全部まとめて十円だよ」
ブランドものなんて一着もないし。
「これは?」
うにゅほが手に取ったのは、高校のときの青ジャージだった。
「……むしろ、捨ててなかったのが不思議なくらいだ」
「わたし、もらっていい?」
「駄目」
「えー……」
「どう考えたってサイズが違いすぎるだろ」
ジャージの下がずり落ちる未来しか見えない。
「じゃ、うえだけ」
「上だけ?」
「うえなら、ぬげない」
「袖が余るぞ」
「あったかい」
「……そういう考え方もあるか」
試しに着せてみた。
「どかな」
「──…………」
下スカートの上ジャージって、なんかこう、すごく、女子高生っぽい。
「……悪くない」
むしろ、いい。
萌え袖なのも好評価である。
「うごきやすいねえ」
「家のなかで一枚羽織りたいときとか、いいかもな」
「もらっていいの?」
「ああ」
「やた!」
「ものを持つときは、袖まくれよ」
「はーい」
胸元に刺繍された苗字を指先でなぞりながら、うにゅほがうへーと笑う。
なるほど、それが嬉しかったのか。
「××も、着ない服出しとけよ」
「うと……」
「ないなら、出さなくてもいいよ」
「うん」
相変わらず、ものを捨てるのが苦手な子だ。
思い出を捨て去るようで、気が咎めるのだと思う。
断捨離とまでは行かずとも、捨てる技術くらいは磨いておいたほうがいいかもしれない。
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