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2015
07.28

うにゅほとの生活1338

2015年7月28日(火)

「──……、! ◯◯!」
「……?」
目蓋を開く。
うにゅほの顔があった。
「おきた」
「……おはようございます」
「おはようございます」
「どした?」
「うんうんいってたから、おこした」
「あー……」
昨日の言葉を実践してくれたらしい。
「今日も暑いなあ……」
「うん」
立ち上がり、温湿度計を覗き込む。
30℃。
「きょうも、やなゆめみたの?」
「夢……」
悪夢を見た、と、思う。
しかし、夢の記憶は既に霧散して、僅かにその滓を残すのみだった。
「……××は覚えてるか?」
「?」
「今日の夢」
「ゆめ」
「××が起きるころは、まだ涼しかったと思うけど」
「うーと……」
うにゅほが腕を組み、うんうんと唸る。
「……いいー、ゆめー、だった、きが、するー?」
「いい夢か」
「たぶん……」
「どんな夢だった?」
「……あっ」
「?」
「うーん……?」
記憶のサルベージに難航しているらしい。
「……あのね、ねこがね、でてきたとおもう」
「猫かー」
「でもね、ねこじゃないの」
「猫じゃない?」
「せんぷうきなの」
「扇風機……」
「でも、ねこなの」
「──…………」
仮面ライダーに怪人として出てきそうだ。
「わかる?」
「いや、わからん」
「うー」
「わからんけど、夢ってそういうものだからな……」
「そんでね、あるくともじがでるの」
「なんて?」
「おぼえてない」
「そっか」
「うん」
「──…………」
「──……」
夢の話って、だいたいふわっとした感じで終わっていくよな。
「◯◯、おもいだした?」
「いや……、あ、でもひとつだけ」
「なに?」
「象のフンが──」
「ぞうの」
「出てきた、気がする」
「そか」
「うん」
「──…………」
「──……」
ふわっとしたまま、終わる。
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