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2015
07.25

うにゅほとの生活1335

2015年7月25日(土)

両親がリビングのソファを買い替えると言うので、自室のソファと取り替えることにした。
「……これ、かえちゃうの?」
自室のソファを撫でながら、うにゅほが呟くように尋ねた。
「リビングのソファのほうが座面が広いから、よく眠れると思うんだ」
「そか……」
俺は、ソファを寝台にしている。
睡眠障害を持つ身としては、眠りの質を向上させる機会を逃すわけにはいかない。
「──……?」
いざソファを撤去してみたところ、あることに気がついた。
「このスペースがあれば、布団敷けるんじゃないか?」
試してみた。
「……敷けるな、これ」
「うん」
どうして今まで気がつかなかったのだろう。
「ソファ、ないほうがよさそうだな」
「……うん」

軽トラでオフハウスに持って行くと、自室のソファは百円玉になった。

「いやー、すっきりし──」
広くなった部屋。
その真ん中で佇むうにゅほの姿を見た瞬間、俺は、自らの過ちを悟った。
「ああ……」
ソファは、俺の寝台であると同時に、自室でのうにゅほの定位置でもあった。
俺は図らずもそれを奪ってしまったのだ。
「……××、ごめん。リビングのソファ持ってこよう」
「ううん」
微笑みを浮かべたまま、うにゅほが首を横に振る。
「◯◯がねやすいほう、いいよ」
「でも」
「ふとんにすわるから、だいじょぶ」
「──…………」
いじらしい。
この子を軽んじることだけは、あってはならない。
そう思った。
「……よし!」
「?」
「××、ちょっと待ってて」
「うん」
使わなくなっていた座椅子を車庫の二階から引っ張り出し、かつてソファのあった場所に据え付けた。
ふかふかもちもちの巨大クッションをふたつ、座椅子の足元に設置した。
そして、麦わら帽子をかぶったビッグねむネコぬいぐるみを、座椅子の上にぽんと置いた。
「できた!」
「おー」
「ここが、これから、××の場所だ」
「わたしのばしょ……」
ねむネコぬいぐるみを胸に抱き、うにゅほが座椅子に腰掛ける。
「どうだ?」
「いいねー……」
あ、くつろいでる。
よかった。
「ほれほれ」
「やー」
パソコンチェアに腰掛けたまま爪先で膝をつんつんすると、うにゅほが笑いながら身をよじった。
布団を敷くときには座椅子を片付けなければならないが、それくらい手間でもなんでもない。
今夜は、よく眠れますように。
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