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2014
07.27

うにゅほとの生活973

2014年7月27日(日)

横殴りの風雨が窓ガラスを叩き、ぎしぎしと家を揺らす。
「うー……」
うにゅほが不安そうな顔で俺を見上げる。
見上げるのはいいが、丹前を着て足元で丸まっているのはどうなのだ。
「暑くないの?」
「さむい」
うにゅほの言う通り、今日は寒い。
なにも考えず半袖を着てしまって少し後悔しているくらいだ。
面倒だから着替えはしないけど。
「足を掴まれてると動けないんですけど……」
「こわい」
「──…………」
「──…………」
「……本当は、そこまで怖くないだろ」
「こわい」
「怖いのは本当だけど、足に抱きついて一歩も動けないほどじゃないだろ?」
「……?」
「えーと……」
言葉を探す。
「……怖いけど、ちょっと楽しいんだろ」
「うん」
うへー、と笑う。
「よし、まーるくなれ、まーるくなれ」
「?」
膝を抱えたうにゅほを丹前でくるみ、その上に円形のもちもちクッションを置いてみた。
「一発芸、かがみもち!」
「なにー?」
「──…………」
うん、そんなに面白くない。
あんまりかがみもちっぽくもないし。
「……うーん」
クッションの上に、ほとんど体重をかけず形だけ腰を下ろしてみる。
「椅子!」
「おもいー」
「──…………」
うん、そんなに面白くない。
よくよく考えてみると、丹前にくるまって床の上で丸くなっているうにゅほというだけで十分に面白い。
フォアグラにマヨネーズをぶっかけるようなものである。
そのまましばらく放置していると、やがて寝息が聞こえてきた。
体勢的に寝違えそうなので、三十分ほどで起こしてあげた。
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