FC2ブログ
2014
06.29

うにゅほとの生活945

2014年6月29日(日)

「ガツみかうめー……」
「うめー」
「××のはパインだろー」
「ふへー」
母親に似てか、うにゅほはパイナップルが好きらしい。
ガリ。
みかんの果肉を齧り取る。
「はー……」
それにしてもガツンとみかんは美味い。
赤城乳業、いい仕事をする。
「──そーいや、ガリガリ君あんま買ってきてなかったな」
うにゅほはガリガリ君ソーダ味が好きである。
好きと言うか、棒アイスではガリガリ君一択というイメージがある。
「あんましうってなかった……」
うにゅほが、ちょっと悔しそうに呟いた。
「そっか」
ガツンとみかんの数が相対的に増えたのなら、うにゅほには悪いが僥倖である。
ガリガリ君は好きだが、いささか食べ飽きた。
そんなことを考えながら齧り進めていると、
──カチッ。
「!」
なにか硬いものが歯に触れた。
口の中から、それを取り出す。
「……種?」
「たね?」
「ほら」
指先でつまんだ種を、うにゅほの眼前に差し出した。
「みかんのたねかな」
「ブドウの種だったらびっくりだな」
製造過程で混入したのだろう。
原材料の種なのだから、取り立てて気にすることもない。
丸い種を指で弾き、ゴミ箱に捨てた。
「あっ」
うにゅほがゴミ箱に手を突っ込も──
「ノウッ!!」
慌ててゴミ箱を確保する。
「なにをする!」
「え……、たね、うえようかなって」
「うん、品種改良した果物って種から育たないらしいよ!」
「そなの?」
「そう」
「ふうん……」
なんとか納得してもらえたようだ。
こころもちうにゅほから遠い場所にゴミ箱を置き、そっと胸を撫で下ろした。
読者諸兄、特に男性の方々にならば、俺の心情を察していただけるだろう。
わからない方は、わからないままのあなたでいてください。
スポンサーサイト




トラックバックURL
http://neargarden.blog68.fc2.com/tb.php/1083-8a6f3bcb
トラックバック
コメント
管理者にだけ表示を許可する
 
back-to-top