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2014
06.27

うにゅほとの生活943

2014年6月27日(金)

「ばせどーしびょう?」
「バセドウ氏病」
「ばせどうしびょう」
「バセドー氏病でもバセドウ病でもいいんだけど、とにかくそれ」
血液検査の結果、再発が確認された。
家族として、うにゅほにも詳しい説明をしておかねばなるまい。
「……どんなびょうき?」
「えー、簡単に言うとだな──……」
視線を巡らせながら言葉を探し、
「──簡単に言うと、体が意味なく頑張っちゃう病気、かな」
「いみないの?」
「意味あって頑張ってるなら、ただの頑張り屋だろ」
「あー」
「首元にある甲状腺っていう器官から、壊れた蛇口みたいにホルモンがダダ漏れになってるわけだな」
「ホルモン?」
「食べないほうのな」
「うん」
わかってるのかなあ。
「車に喩えると、走ってないのにエンジンぶおんぶおん吹かしてる状態」
「ふうん……」
「すると、どうなると思う?」
「……ガソリンなくなる?」
「無くなるし、エンジンも焼けつくな」
「あ、だからてーあついの?」
「そうそう」
間違いではない。
「だから、なんもしてなくても疲れるし、だるい」
「そっかー……」
うにゅほの背後に回り、両肩に手を置いた。
「……××、ドラゴンボールって読んだことあるよな」
「ごくう?」
「そう。あれで、重力が何倍にもなる部屋が出てきたろ」
「でてきた」
「あれに似てる」
「にてるの?」
「俺だけ、1.5倍の重力室にいるみたい」
「──…………」
うにゅほが、青い顔で振り返った。
俺のつらさを具体的に想像してくれたのだろう。
「あの」
「大丈夫大丈夫。慣れてるし、薬もある。半月もすれば多少はよくなるよ」
「でも……」
「それに、恩恵もあるし」
「?」
「この病気って、痩せるんだよな……」
不健康この上ない痩せ方だが、メリットじみたものがあるだけましだと思おう。
「ほんとにきついときだけ、今みたいに肩貸してくれな」
「うん、うん、あげる……」
「……くれるの?」
「うん……」
何故か、うにゅほの肩をもらってしまった。
動揺しすぎである。
そのうち、この話を持ち出して、ちょっとからかってやろうと思った。
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