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2019
05.30

うにゅほとの生活2731

2019年5月30日(木)

「腰痛い」
「こしいたいの」
「痛い」
「なんか、ひさびさのきーする」
「エルゴヒューマンのチェアにしてから、腰痛ほとんどなくなったしな」
「おたかいだけあるねえ」
エルゴヒューマン プロ、お値段実に九万円。
だが、その価値のある買い物だった。
「……寝相が悪かったのかな」
「あー」
うにゅほが、うんうんと頷く。
「心当たりあるの?」
「ちょっと」
「どんなふうに寝てた?」
「ひだりあし、はみでてた」
「はみ出てたか……」
「うん」
言われてみれば、覚えがある気がする。
暑かったもんなあ。
「まっさーじする?」
「頼もうかな」
「じゃあ、うつぶせなって」
「はい」
フローリングの床に横たわると、うにゅほが、俺の太腿を挟むように膝立ちになった。
「いきます」
両手が腰に触れ、ぐい、と体重が込められる。
「──う、しょ!」
「お」
思わず腰が伸びる。
「うーしょ、うん、しょ!」
「××、上手くなった?」
「ほんと?」
「効く効く」
以前までは、心地いいだけで、まったく効かなかったからなあ。
「おかあさんにね、まっさーじしてたの」
「こうしたほうがいいって教わったのか」
「うん」
誘眠効果のあるふわふわマッサージも捨てがたいが、今はこちらのほうがありがたい。
しばしして、
「うん、だいぶよくなった」
「よか、はー……」
「めっちゃ息上がってるけど」
「だいじょぶ……」
非力で軽いうにゅほにとって、マッサージはかなりの大仕事らしい。
「ほら、肩を揉んであげよう」
「ありがとー」
こうして、交互にマッサージし合うふたりなのだった。

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2019
05.30

うにゅほとの生活2730

2019年5月29日(水)

「うー……」
どうにもけだるく、ベッドの上でごろごろしていることが多かった。
「低気圧かなあ……」
「あめふりそう」
「……ウォーキングは、なしだな。いずれにしても」
「うん……」
うにゅほが残念そうに頷く。
「ひとりで行ってもいいんだぞ」
「や」
だろうなあ。
「××って、ひとりで行動することないよな」
「うん」
「ひとりで出掛けたいって思うこと、ない?」
「ない」
「ないか」
「いくばしょないし……」
「免許取る?」
「や」
だろうなあ。
「◯◯、わたしといっしょ、いや?」
「嫌だと思う?」
「おもわない」
「当たり」
「うへー」
「わかってて聞きやがって」
「いいじゃん」
「いいけど」
互いを互いに好ましく思っていて、それを互いに深く理解し合っている。
それが、俺とうにゅほの関係だ。
「──あ、あめ」
「本当だ……」
「ひとりでいかなくて、せいかいだ」
「そうだな」
「あした、ふたりでいこうね」
「雨が降らなかったらな」
「うん」
運動不足解消のため、頑張らなくては。

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2019
05.28

うにゅほとの生活2729

2019年5月28日(火)

──カーン、カーン、カーン!

不快な金属質の騒音がこだまする。
隣家が外壁塗装をするらしく、その足場を組んでいるのだ。
「あーもー、うるさい……」
「うん……」
仕方ないこととわかってはいるが、うるさいものはうるさいのだ。
「窓閉めよう。で、エアコンつけよう。耳が痛くなってきた」
「……あの」
うにゅほが、言いにくそうに口を開く。
「まど、もう、しまってる」
「──…………」
確認する。
「本当だ……」
暑くないから、開いているのかと思っていた。
「てことは、窓越しでこれなのか……」
「うん」
「──…………」
「──……」
「ウォーキング、行く?」
「そだね」
スポーツウェアに着替え、家を出ると、分厚い雲に出迎えられた。
「あめ、ふらないかな……」
「天気予報では、降らないって」
「よかったー」
「いちおう警戒はしておこう」
「けいかい?」
「警戒」
「ぐたいてきに、なにするの?」
「たまに眼鏡を外す」
「……?」
うにゅほが小首をかしげる。
「雨の降り始めって、案外気付かなかったりするじゃん」
「する」
「小雨でも、霧雨でも、レンズに水滴つくから、確認すればすぐわかるんだよ」
「へえー」
結局、雨は降らなかった。
帰宅し、完成した足場を窓越しに眺めながら、呟く。
「……解体するときも、うるさいのかな」
「わかんない……」
すこし憂鬱である。

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2019
05.27

うにゅほとの生活2728

2019年5月27日(月)

昨日に引き続き、猛暑である。
気象庁によれば、本日の最高気温は34.2℃。
文句なしの真夏日だ。
だが、
「涼しい……」
エアコンを効かせた自室は、快適そのものなのだった。
「エアコンあって、よかったねえ」
「本当だよ」
34℃なんて、夏場でもそうそうお目にかかれない。
異常だ。
まさに異常気象だ。
「……屋内限定とは言え、その異常気象すら御せる文明のほうが、ある意味では異常と言えるのではなかろうか」
「そうかも」
流された。
「ところで、エアコン効きすぎてない?」
「わたし、ちょうどいいけど……」
「なら、俺が日向に行こうかな」
直射日光の降り注ぐベッドの上に腰掛ける。
「あつくない?」
「エアコンとトントンで、悪くない感じ」
「ならいいけど」
「仮眠とるわ。適当に起こして」
「はーい」
アイマスクを装着し、腹だけ隠して横になる。
一時間ほどして、
「──あっづ……」
あまりの暑さに、のそりと身を起こした。
「あ、おきた」
「起きた……」
「あとじっぷんくらいでおこそうとおもってた」
襟元をパタパタさせながら、呟く。
「直射日光の下で昼寝するもんじゃないな……」
「◯◯、あせかいてる」
「……シャワー浴びてくるわ」
「うん」
明日は、一気に10℃下がるらしい。
風邪を引かないようにしなくては。

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2019
05.26

うにゅほとの生活2727

2019年5月26日(日)

今日は、全国的に猛暑だった。
特に道東の気温が凄まじく、北海道佐呂間町では39.5℃を記録したらしい。
「──……暑い」
「あつい、ねえ……」
午後一時現在の室温、29.5℃。
正午を過ぎてから、五分に0.1℃のペースで部屋の温度が上昇し続けている。
どこまで上がるのか、検討もつかない。
額に汗を光らせたうにゅほが俺の腕を引く。
「ね、もうエアコンつけよ……」
「──…………」
「◯◯?」
「……いけない遊びを思いついてしまった」
うにゅほが小首をかしげる。
「いけないあそび?」
「まず、窓を閉めます」
「はい」
「そのまま遊びに行きます」
「でかけるの?」
「二時間ほどで帰ってきます」
「……?」
「そのとき、室温が何度になってるか当てる遊び」
「!」
「どうよ」
「おもしろそう……」
「だろ」
おまけに、出掛けているあいだはカーエアコンでひんやりという寸法だ。
「げんかいをしりたい」
「言うじゃないか」
「どこいく?」
「とりあえず、ジェラート食べに行こう。そのあとは流れで」
「いいねー」
身支度を整えたあと、窓を閉め切り、外出した。

二時間後──
帰宅すると、廊下からして既に蒸していた。
自室のノブに手を掛け、問う。
「……何度だと思う?」
「うと、さんじゅうよんどはあるとおもう……」
「ありそうだな」
「◯◯は?」
「じゃあ、35℃以上で」
互いに頷き合い、自室の扉を開ける。

──むわっ!

「あっづ!」
「はちー……」
熱気が廊下に漏れ出す。
意を決して部屋の奥まで歩を進め、温湿度計を確認する。
「……34.7℃」
「うへえ……」
「××の勝ちか」
「やた!」
勝ったからと言って、何がどうなるわけでもないが。
「──さて、エアコンつけよう」
「しばらくあついね」
「室温が下がるまでのあいだ、(弟)の部屋でゲームでもするか」
「うん」
天気予報によると、明日も猛暑になるという。
熱中症に気をつけよう。

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2019
05.25

うにゅほとの生活2726

2019年5月25日(土)

休日恒例の二度寝をかましていたところ、
「──あっつ!」
皮膚をジリジリと焼く熱気に、思わず跳ね起きた。
「あ、おはよー」
扇風機の前で涼んでいたうにゅほが、こちらへおいでと手招きする。
「きょう、まなつびだって」
真夏日。
最高気温が30℃を超えた日のことだ。
うにゅほの隣に腰を下ろし、扇風機の風を浴びる。
「すーずしー……」
「ね」
汗ばんでいた体から、一気に熱が奪われていく。
「26日──明日か。明日暑くなるとは聞いてたけど」
「きょうもあついよ」
「知ってる」
「あした、もっとあついのかな」
「明日はエアコンだ」
「うん」
「ウォーキングどうすっかな……」
「いかないの?」
「習慣づけたいから、行く。行くけど時間ずらそう」
「ねっしゃびょうなるもんね……」
「行く前、帰ったあとは、ちゃんと水分をとる。さすがに持ってく必要まではないだろ」
「なんじくらいいく?」
「四時か、遅くて五時か」
「わかった」
うにゅほが頷く。
「今日はそれでいいとして、問題は明日だな」
「うん……」
「下手すりゃ猛暑日だろ。日曜日だし、さすがに休んでもいいと思うけど……」
うにゅほが、うんうんと頷く。
「わたしもそうおもう」
ウォーキングの欠点は、たとえ途中で体調が悪くなっても家まで歩かなければならないことだ。
無理はしない。
自分だけならまだしも、ふたりぶんの責任を負っているのだから。

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2019
05.25

うにゅほとの生活2725

2019年5月24日(金)

昨日からウォーキングを始めた。
サイクリングロードならぬ遊歩道を一周すると、およそ4kmの道のりとなる。
早足で一時間弱だから、実にちょうどいい。
「ふー……」
陽気に軽く汗ばみながら、帰宅する。
「歩くだけでも、けっこう運動になるな」
「そだねー」
頷くうにゅほの額にも汗が浮いている。
お互い運動不足だからなあ。
玄関先で靴を脱ぎ、自室へ向かうために階段を上がろうとして、ふと弱音が漏れた。
「段差きつい……」
「だいじょぶ?」
「大丈夫は大丈夫だけど、こう、足腰弱ってんなあと思ってさ」
「エアロバイクこいでたのにねえ……」
「あれは、使う筋肉がぜんぜん違うから」
「そなんだ」
「××は、階段大丈夫?」
「うん」
うにゅほが、軽い足取りで、階段を駆け上がってみせる。
「ね?」
「──…………」
これが若さか。
「筋肉のしなやかさとかが違うんだろうなあ……」
「しなやかさ」
「弾力がある、みたいな」
「◯◯のあし、かたいもんねえ」
「ガチガチだぞ」
「むきむき」
「筋肉には違いないけど、硬いばかりじゃ凝ってるのと変わらない」
「わたしのあし、しなやか?」
階上のうにゅほが、つるりとした足を差し出す。
手に取ってふくらはぎを揉んでみると、
「おー……」
柔らかく、ハリがあって、弾力に富んでいる。
「しなやかだ」
「◯◯のあし、さわらして」
「はいはい」
スネ毛だらけの足を、小さな手が這い回る。
「やっぱし、むきむきだ」
「太いだけだよ」
ウォーキング、しばらく続けてみよう。

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2019
05.23

うにゅほとの生活2724

2019年5月23日(木)

「──よし、行くか」
「はーい」
運動靴の爪先をトントンしながら玄関を出る。
一昨日の散歩に味をしめ、ウォーキングを始めることにしたのだった。
「またサイクリングロードでいい?」
「サイクリングじゃないロード」
「自転車乗り入れてる人、見たことないもんな」
「うん」
「近道にもならないし」
「そだねえ」
歩き始めて、ふと気づく。
「もしかして、さ」
「?」
「遊歩道って呼ぶんじゃないか、あそこ」
「……!」
うにゅほが目をまるくする。
「それだ……!」
二十年以上に渡る思い込みが氷解した瞬間だった。
それはそれとして、
「あれ?」
「どした」
「あそこのきー、たおれてる」
遊歩道へ向かう途中の道なりに、狭い木立が点在している。
そのうちの数本が、根本から乱暴にへし折れていた。
「本当だ」
「おととい、おれてなかったきーする」
「たしかに……」
これほど派手に折れていれば、さすがに目についただろう。
「かぜでおれたのかな」
「こんな太い木が?」
「かぜ、すごかったもん……」
うにゅほが身を震わせる。
家が揺れるさまを思い出してしまったらしい。
「──…………」
足を止め、しばし観察する。
「なにかわかる?」
「風で折れたわけじゃないことは、確実に」
「そなの?」
「だって、風強かったの三日前だもん」
「あ」
「それ以外はなんもわからん」
肩をすくめ、ウォーキングを再開する。
「コナンならわかるのかな」
「わかるかもな」
そんなのんきな会話を交わしながら、小一時間ほど歩いたのだった。

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2019
05.22

うにゅほとの生活2723

2019年5月22日(水)

「──うッ、ぐ、ひ、うええ……」
滂沱の涙を流すうにゅほに、箱ティッシュをそのまま渡す。
一度に数枚抜き取ったティッシュでべしょべしょの頬を拭ったあと、
ちーん!
と、流れで鼻をかんだ。
「ふぶ……」
「進めていい?」
「──…………」
こくりと頷く。
UndertaleのPルート、ラストバトルの真っ最中なのだった。
「これはなく……」
「わかる」
「◯◯、ふぐ、だいじょぶ……?」
「俺、PC版プレイしてるから」
「そか……」
「──…………」
「──……」
「……ティッシュ、やっぱ一枚ちょうだい」
「うん」
何度やっても、泣くものは泣く。
やがてエンディングを迎え、Switchの電源を切る。
「はー……」
うにゅほが、深い深い溜め息をつき、
「おもしろかったねえ……」
感慨深げにそう言った。
「操作、自分でしなくてよかった?」
「うん」
小さく頷き、苦笑する。
「わたし、たま、ぜったいよけれない……」
「回復アイテムさえ揃えれば、なんとかなるって」
「でも、おかねたりないきーする」
「たしかに……」
"みのがす"でも稼ぎはできるのだろうか。
「ところで、Gルート行きたい?」
「……みなごろし?」
「そう」
「いきたくない……」
「だよなあ」
「◯◯、まえ、やったの?」
「やってない。YouTubeでプレイ動画見ただけ」
「そか」
うにゅほが、ほっと胸を撫で下ろす。
「××も見る?」
「いちおう……」
「サンズ、強いぞ」
「そなんだ」
俺たちのセーブファイルは、幸福な物語として終わった。
そのままにしておこう。

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2019
05.21

うにゅほとの生活2722

2019年5月21日(火)

「──あ、ジャンプ買うの忘れてた」
「ほんとだ」
普段は月曜日に欠かさず買いに行くのだが、こういうことも稀にある。
「かいいく?」
「たまには歩いて行こうか」
「いいねー」
身支度を整え、家を出る。
「すこし遠回りになるけど、サイクリングロード通ってこう」
「うん」
家の近くの小川沿いに、歩行者用の道路がある。
サイクリングロードと呼び習わしてはいるが、サイクリングを楽しむにはあまりに短い。
「たぶん、本当はサイクリングロードじゃないんだろうなあ……」
「じゃあ、なにロード?」
「──…………」
対岸で、老爺が柴犬を散歩させている。
「……犬の散歩ロード?」
「いぬのさんぽロード……」
語呂が悪い。
「真面目に言うなら、名前はないんだろうけど」
「ただのロード?」
「ただの道路」
「どーろ」
「ロード」
「どっち?」
「道路もロードも、おおよそ同じ意味だろ」
「あ、そか」
雪解け水でかさを増した小川を、二羽のマガモが泳いでいる。
「のどかだなあ」
「のどかだねえ……」
だが、少々気に掛かることもある。
「……曇ってきたな」
「うん……」
先程まで覗いていた青空を、いつの間にか薄墨のような雲が覆い隠していた。
嫌な色だ。
「すこし急ぐか。んで、コンビニで傘買おう」
「でも、ふらないかも……」
「降るかもしれないなら、買っておく。傘なんてあって困らないんだから」
「そだね」
結局、雨は、帰宅してから降り始めた。
濡れずに済んだことを喜んでおこう。

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