2010
07.29

第七天の箱庭

Category: 小説
pixivに小説投稿機能が追加されたので、数年前に書いた小説をうpってみたりしました。
長くてグロくて独自用語多い上に説明が少なくてわかりにくい小説です。
まあ好きなように書けたって点ではいいんだろうけど。

第七天の箱庭 01 既死者[corpse] 1/3

全6章から成っている上、10000文字制限でトータルで17分割されてるから気をつけてね。
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2010
07.22

今日は7月22日。

Category: 雑文
サイトが既に一周年を迎えている……だと……?

ボスが時間を消し飛ばしたか、神父が時間を加速したとしか思えない。
誰だよあいつらにスタンド能力与えたの! くそっ!

なんか過去に書いて死蔵したままの長編小説とかうpろうかしら……。
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2010
07.04

筒井康隆風ショートショート「ドラえもん」

Category: 小説

「ああ、ひまだなぁ。昼寝をするきぶんでもないし、なにかいいひまつぶしのほうほうはないかな。ねえ、ドラえもん」
「なんでもかんでもぼくにたよらないでよ」
「あ、そうだ。絵本入りこみぐつなんてどうぐがあったじゃない。あれなんていいんじゃないかな」
「まえにひどいめにあったのをわすれたのかい? のび太くん」
「あれは絵本をごちゃまぜにしちゃったからじゃない。ふつうに使うぶんにはあぶないことなんてないはずでしょ?」
「まあ、そうだけど……」
「ええと、あのときママに燃やされなかった絵本が……あった!」
「ふうん、かちかち山」
「いまいちにえきらないかんじ。でもま、ひまつぶしだしいっか。ほらドラえもん、どうぐ出してよ!」
「しょうがないなぁ……。絵本入りこみぐつー!」
「これを両足にはいて、と。このどうぐって、とうじょうじんぶつにはなしかけて、絵本のすじもかえられるんだよね」
「そうだよ。そんなことより、いいかいのび太くん。いくらきおくりょくのわるいきみでもおぼえてると思うけど、絵本のなかでかたほうでもくつを無くしたら──」
「わかってるってば。そうれ!」

 のび太が絵本の中に入ると、そこには古い日本家屋の柱に縛り付けられたタヌキがいた。
「おばあさん、なわがきついよ。すこしゆるめてくれないか」
「そんなことをしたらお前は逃げるだろう。そうしたらおじいさんにしかられてしまうよ」
「おばあさん、わたしはわるいタヌキでした。たべられてもしかたない。でもタヌキ汁をひとりでつくるのはたいへんでしょう。わたしがてつだってあげるよ。そうして、おじいさんがかえってくるまえにまたしばられておけばいいだろう?」
「そうかねぇ……」
「やめといたほうがいいよ。ぼく、知ってるんだから。このタヌキ、おばあさんをたたきころして、ぎゃくに汁にしちゃうつもりなんだから」
 タヌキとおばあさんは一瞬だけのび太の方を見ると、何事もなかったように話を続けた。
「そうかい? ならてつだってもらおうかねぇ……」
「やめたほうがいいったら!」
 おばあさんはのび太を無視してタヌキの縄を緩め、あっというまにタヌキに叩き殺されてしまった。
「あちゃあ。だから言ったのに」
 タヌキはのび太の目の前でおばあさんの皮を剥ぐと、肉を刻んで鍋に入れた。
「きゃあ! グロテスク!」
 そうして剥いだおばあさんの皮をかぶり、おばあさんになりすました。
「そうだ、かちかち山にはこんなシーンもあったっけ。それにしてもすごいもの見たなあ」
 やがておじいさんが帰ってくると、おばあさんに扮したタヌキは「おじいさん、まちどおしかったからタヌキをしめてタヌキ汁をつくっておきましたよ」
「たべないほうがいいよ。そのにく、タヌキじゃなくておばあさんのにくだから」
 おじいさんは一瞬だけのび太の方を見ると、何事もなかったようにタヌキのよそった汁をすすった。
「おや、ちょっとにくがかたいな。古ダヌキだったからかな」
「だからそれは、おばあさんのにくなんだってば! そのおばあさんは、おばあさんのかわをかぶったタヌキなの! どうしてひとのはなしをきかないかなあ。このどうぐ、こわれてるんじゃないの?」
 おじいさんはすぐ傍で騒ぎ立てるのび太を無視すると、あっという間に汁をたいらげてしまった。
 それを見届けたタヌキはおばあさんの皮を脱ぎ去ると、勝ち誇ったように言った。
「やあい、食ったな! そいつはおれがころしたばあさんのにくだ!」
「だから、さっきからぼくがそう言ってるのに」
 そうして、おじいさんが呆然としているあいだにさっさと逃げ去ってしまった。
 おじいさんがショックで寝込んでいると、そこにウサギがやってきた。
「どうしていきなりウサギが出てくるのか、むかしっからそれがわからなかったんだよね。ねえ、どうして? おじいさんとともだちだったの?」
 ウサギは一瞬だけのび太の方を見ると、何事もなかったようにおじいさんから話を聞き、「ひどいやつだ。しかえししてやる」と言って飛び出した。
「くそ、みんなぼくのことをむしするきだな。ウサギのやつをじゃましてやる」
 けれどウサギの足はとても速く、のび太がへいこら言いながら山に辿り着いた頃には、もう焚き木を背負ったタヌキの後ろで火打ち石をカチカチ鳴らしているところだった。
「ウサギどん、あのカチカチいうおとはなんだろう」
「あれはカチカチ山のカチカチどりがないているんだよ」
「ひい、へえ、ウソだウソだ! そのウサギはタヌキのせなかをもやそうとしてるんだ!」
 タヌキとウサギは一瞬だけのび太の方を見ると、何事もなかったように話を続けた。
「ウサギどん、あのパチパチいうおとはなんだろう」
「あれはパチパチ山のパチパチどりがないているんだよ」
「ウサギどん、あのボーボーいうおとはなんだろう」
「あれはボーボー山のボーボーどりがないているんだよ」
 やがてタヌキの背中が燃え上がり、タヌキは「あち、あち」と言いながら走って逃げてしまった。
 次の日、ウサギは唐辛子味噌を持ってタヌキの家を訪れた。
「このやろう、きのうはひどいめにあわせやがって」
「なんのことだい? ぼくは唐辛子山のウサギで、カチカチ山のウサギじゃないよ」
「ああ、そうか。それはすまない」
「ぼくがここで、このウサギはきのうとおんなじウサギだって言っても、きいちゃくれないんだろうね」
 のび太はいささか諦め気味の声で言った。案の定ウサギとタヌキはのび太を無視し、話を続けた。
「きみはやけどをしているのかい? それはちょうどいい。ぼくはやけどのくすりをもっているんだ。ぬってあげようか?」
「それはたすかる。ぬってくれ」
 ウサギがタヌキの背中に唐辛子味噌を塗ると、タヌキは悲鳴を上げて家の中を走り回った。その隙に、ウサギはさっさと逃げてしまった。
 次の日、ウサギはタヌキの家の近くの杉山で木を切っていた。
「このやろう、きのうはひどいくすりをぬりやがって」
「なんのことだい? ぼくは杉山のウサギで、唐辛子山のウサギじゃないよ」
「ああ、そうか。それはすまない」
「おんなじウサギだよ。どうせきいてないだろうけど」
 ウサギとタヌキはのび太を無視し、話を続けた。
「いま木をきってふねをつくっているんだ。さかなをつろうとおもってね。きみもどうだい?」
「それはおもしろそうだ」
「ぼくはしろいから木でふねをつくるけど、きみはくろいからどろでふねをつくるといいよ」
 タヌキは同意し、さっそく泥をこねて船を作り出した。
「どろなんかでふねをつくったって、しずむにきまってるのに。ふあー、ねむくなってきたな。タヌキがしずむまでよこになってよう」
 のび太が昼寝を始めた後、タヌキの船の底が溶けて穴が開き、やがて沈み始めた。
「たすけてくれ!」
「きみはおばあさんをころして、おじいさんにたべさせたろう。そのバチがあたったんだよ」
 そうしてタヌキは川に沈み、死んでしまった。

「……あれ、もうおわったの?」
「あきれたなあ。きみは絵本のなかでもひるねをしてたのか」
「だって、つまらなかったんだもの。ドラえもん、このどうぐこわれてるよ。はなしのすじをかえようとしても、みんなぼくのいうことをむしするんだ」
「ええっ? そんなはずないよ。ちょっとそのかちかち山、かしてみて」
「ほら」
「ふむ。ふむふむ。ふむ」
「ね、なにもかわってないでしょ?」
「なあんだ、ぜんぜんこわれてないじゃない」
「えっ、ぼくにもみせてよ。……ドラえもんのうそつき。ぜんぜんかわってないじゃないか! ぼくのせりふがかきたされてるだけで」
「あはは、ばかだなあ。きみのせりふがかきたされただけで、はなしのすじがぜんぜんちがっちゃってるじゃない。おばあさんは殺されるとわかっててタヌキのなわをといた間接的自殺志願者、おじいさんはおばあさんのにくだとわかっててたべた食人嗜好者(カニバリスト)、タヌキはウサギに痛めつけられて殺されると知ってて受け入れた被虐性淫乱症(マゾヒスト)にちゃんとかわってるじゃない! ああ、ウサギだけはもとのはなしとなんにもかわらず、加虐性淫乱症(サディスト)のままだけどね。いひ、いひひ、いひひひひひひひひ」

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