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2019
12.14

うにゅほとの生活2927

2019年12月14日(土)

十二月に入って本業が忙しくなってきたため、土曜返上で仕事をしていた。
「ぐあー……」
腰に手を当て、上体を反らす。
「……よし、今日はここまでにしとくか」
「おつかれさまー」
近くで読書をしていたうにゅほが、ねぎらいの言葉を掛けてくれる。
「きゅうじつしゅっきん、たいへんだねえ……」
「出勤も退勤もないけどな」
在宅仕事である。
「じゃあ、なんていうの?」
「……なんて言うんだろう」
「きゅうじつしごと?」
「休日業務、とかのほうが、それっぽいかも」
「あ、それっぽい」
「だろ」
だからなんだということもないが。
「ねんまつだから、いそがしいのかな」
「それもあると思う」
繁忙期という概念の薄い職種ではあるが、それでも年末と年度末は仕事が多い。
どこもだいたいそんなものだろう。
「ふゆやすみ、いつから?」
「えーと、いつだったっけ……」
営業日確認用のカレンダーを手に取る。
「28日からだな」
「あとにしゅうかんかー」
「……今年、本当に終わるんだな」
「うん」
「資格試験の日程ばかり気にしてたからか、なんか、急に年末が来た感じ」
「おおそうじしないとね」
「冬休みに入ったらな」
「まくらもとのほん、かたづけないと……」
「……それは、本当に思う」
三十冊くらい積んである。
「きもちよく、らいねんむかえようね」
「はい」
うにゅほが毎日掃除してくれているから、大した手間ではない。
一年に一度くらい、気合いを入れて片付けてやろう。

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2019
12.13

うにゅほとの生活2926

2019年12月13日(金)

「ぐ、う、う……」
木材を噛ませて高くした仕事机を離れ、よぼよぼと腰を伸ばす。
「こし、いたい?」
「痛くはないけど、こう、いきなり動けないというか……」
「ぎっくりごし、よくなった?」
「良くはなってるよ」
「そか」
「痛めた直後は、ロボットみたいな動きしかできなかったからなあ……」
軽いストレッチを終え、その場でトントンと跳ねてみせる。
「ほら」
「ほんとだ」
「ただ、仕事机がな……」
あれから幾度か家具屋に赴いているのだが、これと言った一品には巡り会えていない。※1
「高くはしたわけだし、これでいい気もするけど」
「ちゃんとしたの、かわないとだめだよ」
「そうかな」
「しごとおわったとき、こしかたまってるもん」
「……たしかに」
腰に負担がないのであれば、伸ばす必要もないはずだ。
「腰に優しい仕事環境を構築するのって、大変だな……」
「でも、しないと」
「はい」
「あと、まいにちすとれっち」
「大事だよな、ストレッチ。痛感したよ」
「リングフィットは、それからね」
「運動不足がー」
「うんどうぶそくより、まず、こしなおす」
「はい」
もっともである。
「でも、そろそろエアロバイクはいいんじゃないか?」
「んー……」
しばし思案したのち、うにゅほが答える。
「わたし、わかんないから、せいこついんのせんせいにきいてね」
「そうするか」
「うん」
年内は整骨院に通い詰めだ。
腕の良い先生なので、確実に快方には向かうだろう。

※1 2019年12月4日(水)参照

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2019
12.12

うにゅほとの生活2925

2019年12月12日(木)

「ふふ、くふふ……」
小さな笑い声に、ふと目を覚ます。
夢を見ていた気がする。
だが、その記憶は、あっと言う間に手のひらからこぼれ、思い出せなくなってしまった。
「あー……」
目元を拭いながら上体を起こし、くすくす笑っているうにゅほに尋ねる。
「……××、なに笑ってんの……?」
「あ、ごめん。おこしちゃった……」
「それはいいけど……」
昼寝している方が悪い。
「うと、◯◯ね、ねごといってたの」
「寝言」
「それがね、ふふっ」
「そんなに面白かったのか……」
「うん」
思わず背筋が伸びる。
妙なことを口走ってはいないだろうな。
「えーと、俺、なんて言ってました……?」
「ねてるのにね、ねむーい、ねむーいっていってたの」
「……寝てるのに?」
「おもしろい」
「たしかに」
うにゅほがそんな寝言を漏らしていたら、俺でも思わず吹き出してしまうだろう。
「◯◯、ねむいゆめみてたの?」
「覚えてない……」
「そか」
ふと、疑問に思う。
「俺、そんなに寝言言ってる?」
「たまに」
「たまに……」
「まえ、いたい、いたいっていうから、どこいたいのってきいたら、かたっていってた」
「会話まで」
「おきたとき、かたいたいのってきいたら、いたくないよって」
「あー……」
いつだったか忘れたが、起床した際にそんな質問をされた記憶がある。
「寝言、怖いなあ。変なこと言ってそうだ……」
「くふ」
「……今なんで笑ったの?」
「ひみつ」
「なんか言ってました……?」
「ひみつー」
その様子があまりに楽しそうで、根掘り葉掘り聞けない俺だった。
何を口走ったのやら。

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2019
12.12

うにゅほとの生活2924

2019年12月11日(水)

「今日は、胃にいい日らしい」
「いにいいひ……?」
うにゅほが小首をかしげる。
「ちょうにいいひ、とかもあるのかな」
「ないと思うなあ」
「ないんだ」
「ヒント、語呂合わせ」
「──…………」
しばし思案し、うにゅほが声を上げる。
「あ、いにいいひだ!」
そう。
12月11日の語呂合わせで、本日は胃腸の日なのである。
「すっきりパターンだね」
「"いい"を11日に持ってくるのも心憎い」
「ふつう、じゅういちがつだもんね」
「11月はいい日ラッシュで正直食傷気味だったからな……」
「うん……」
ところで、と前置きする。
「××は、すっきりパターンと無理あるパターン、どっちが好き?」
「うーと……」
視線を彷徨わせたあと、うにゅほが答える。
「すっきりパターンかなあ」
「上手い語呂合わせがあると、拍手したくなるよな」
「わかる」
「無理あるパターンは嫌い?」
「すき」
「だよな」
「むりありすぎると、ぎゃくにすき」
「やってくれたなって感じで、笑いがこぼれてくるよな」
「わかる……」
うにゅほがうんうんと頷く。
「すっきりパターン、むりあるパターン、りょうほうあるからおもしろい」
至言である。
「さて、明日は何の日かな」
「だめ、だめ」
調べようとしたところ、うにゅほにマウスを奪い取られた。
「そのひにしらべないと、おもしくないよ」
「それもそうか」
存外ルールに厳しいうにゅほである。

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2019
12.11

うにゅほとの生活2923

2019年12月10日(火)

ふとあることに気付き、愕然とする。
「──今年、残り三週間じゃん!」
「そだよ?」
「マジか……」
資格試験にばかり注力していて、暦に気を払っていなかった。
「なんか、そわそわするな」
「ねんまつだもんね」
「それもあるけど……」
「?」
うにゅほが小首をかしげる。
「だって、2010年代が終わるんだぞ」
「うん」
「……2010年って、近未来な感じしない?」
「かこ……」
「いや、過去なんだけどさ」
「……?」
うにゅほが首の角度を深くする。
なんと説明すればいいだろう。
「──2001年宇宙の旅、という映画がある」
「◯◯、なんかいもかりたけど、みなかったやつ?」
「そうだっけ」
「うん」
そうだった気もする。
「あの映画は、公開当時、未来を想像して制作されたものだ」
「うん」
「2001年はたしかに過去だけど、当時を生きた人々にとっては、未来のイメージが強い数字のはずだ」
「◯◯も、おなじ?」
「2010年代を舞台にした近未来作品ってけっこう多かったからな。Ever17とか」
「なんか、きいたことある」
「傑作だぞ」
「そなんだ」
「ともあれ、そんな2010年代が終わってしまうことに、憂いを感じてしまうわけさ」
「なるほど……」
「あと、老いも」
「それは、きにしなくていいきーするけど……」
「いや、最近白髪が……」
「そう?」
2020年代がやってくる。
近未来のその先に、果たして何が待っているのだろうか。

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