2010
07.29

第七天の箱庭

Category: 小説
pixivに小説投稿機能が追加されたので、数年前に書いた小説をうpってみたりしました。
長くてグロくて独自用語多い上に説明が少なくてわかりにくい小説です。
まあ好きなように書けたって点ではいいんだろうけど。

第七天の箱庭 01 既死者[corpse] 1/3

全6章から成っている上、10000文字制限でトータルで17分割されてるから気をつけてね。
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2010
07.04

筒井康隆風ショートショート「ドラえもん」

Category: 小説

「ああ、ひまだなぁ。昼寝をするきぶんでもないし、なにかいいひまつぶしのほうほうはないかな。ねえ、ドラえもん」
「なんでもかんでもぼくにたよらないでよ」
「あ、そうだ。絵本入りこみぐつなんてどうぐがあったじゃない。あれなんていいんじゃないかな」
「まえにひどいめにあったのをわすれたのかい? のび太くん」
「あれは絵本をごちゃまぜにしちゃったからじゃない。ふつうに使うぶんにはあぶないことなんてないはずでしょ?」
「まあ、そうだけど……」
「ええと、あのときママに燃やされなかった絵本が……あった!」
「ふうん、かちかち山」
「いまいちにえきらないかんじ。でもま、ひまつぶしだしいっか。ほらドラえもん、どうぐ出してよ!」
「しょうがないなぁ……。絵本入りこみぐつー!」
「これを両足にはいて、と。このどうぐって、とうじょうじんぶつにはなしかけて、絵本のすじもかえられるんだよね」
「そうだよ。そんなことより、いいかいのび太くん。いくらきおくりょくのわるいきみでもおぼえてると思うけど、絵本のなかでかたほうでもくつを無くしたら──」
「わかってるってば。そうれ!」

 のび太が絵本の中に入ると、そこには古い日本家屋の柱に縛り付けられたタヌキがいた。
「おばあさん、なわがきついよ。すこしゆるめてくれないか」
「そんなことをしたらお前は逃げるだろう。そうしたらおじいさんにしかられてしまうよ」
「おばあさん、わたしはわるいタヌキでした。たべられてもしかたない。でもタヌキ汁をひとりでつくるのはたいへんでしょう。わたしがてつだってあげるよ。そうして、おじいさんがかえってくるまえにまたしばられておけばいいだろう?」
「そうかねぇ……」
「やめといたほうがいいよ。ぼく、知ってるんだから。このタヌキ、おばあさんをたたきころして、ぎゃくに汁にしちゃうつもりなんだから」
 タヌキとおばあさんは一瞬だけのび太の方を見ると、何事もなかったように話を続けた。
「そうかい? ならてつだってもらおうかねぇ……」
「やめたほうがいいったら!」
 おばあさんはのび太を無視してタヌキの縄を緩め、あっというまにタヌキに叩き殺されてしまった。
「あちゃあ。だから言ったのに」
 タヌキはのび太の目の前でおばあさんの皮を剥ぐと、肉を刻んで鍋に入れた。
「きゃあ! グロテスク!」
 そうして剥いだおばあさんの皮をかぶり、おばあさんになりすました。
「そうだ、かちかち山にはこんなシーンもあったっけ。それにしてもすごいもの見たなあ」
 やがておじいさんが帰ってくると、おばあさんに扮したタヌキは「おじいさん、まちどおしかったからタヌキをしめてタヌキ汁をつくっておきましたよ」
「たべないほうがいいよ。そのにく、タヌキじゃなくておばあさんのにくだから」
 おじいさんは一瞬だけのび太の方を見ると、何事もなかったようにタヌキのよそった汁をすすった。
「おや、ちょっとにくがかたいな。古ダヌキだったからかな」
「だからそれは、おばあさんのにくなんだってば! そのおばあさんは、おばあさんのかわをかぶったタヌキなの! どうしてひとのはなしをきかないかなあ。このどうぐ、こわれてるんじゃないの?」
 おじいさんはすぐ傍で騒ぎ立てるのび太を無視すると、あっという間に汁をたいらげてしまった。
 それを見届けたタヌキはおばあさんの皮を脱ぎ去ると、勝ち誇ったように言った。
「やあい、食ったな! そいつはおれがころしたばあさんのにくだ!」
「だから、さっきからぼくがそう言ってるのに」
 そうして、おじいさんが呆然としているあいだにさっさと逃げ去ってしまった。
 おじいさんがショックで寝込んでいると、そこにウサギがやってきた。
「どうしていきなりウサギが出てくるのか、むかしっからそれがわからなかったんだよね。ねえ、どうして? おじいさんとともだちだったの?」
 ウサギは一瞬だけのび太の方を見ると、何事もなかったようにおじいさんから話を聞き、「ひどいやつだ。しかえししてやる」と言って飛び出した。
「くそ、みんなぼくのことをむしするきだな。ウサギのやつをじゃましてやる」
 けれどウサギの足はとても速く、のび太がへいこら言いながら山に辿り着いた頃には、もう焚き木を背負ったタヌキの後ろで火打ち石をカチカチ鳴らしているところだった。
「ウサギどん、あのカチカチいうおとはなんだろう」
「あれはカチカチ山のカチカチどりがないているんだよ」
「ひい、へえ、ウソだウソだ! そのウサギはタヌキのせなかをもやそうとしてるんだ!」
 タヌキとウサギは一瞬だけのび太の方を見ると、何事もなかったように話を続けた。
「ウサギどん、あのパチパチいうおとはなんだろう」
「あれはパチパチ山のパチパチどりがないているんだよ」
「ウサギどん、あのボーボーいうおとはなんだろう」
「あれはボーボー山のボーボーどりがないているんだよ」
 やがてタヌキの背中が燃え上がり、タヌキは「あち、あち」と言いながら走って逃げてしまった。
 次の日、ウサギは唐辛子味噌を持ってタヌキの家を訪れた。
「このやろう、きのうはひどいめにあわせやがって」
「なんのことだい? ぼくは唐辛子山のウサギで、カチカチ山のウサギじゃないよ」
「ああ、そうか。それはすまない」
「ぼくがここで、このウサギはきのうとおんなじウサギだって言っても、きいちゃくれないんだろうね」
 のび太はいささか諦め気味の声で言った。案の定ウサギとタヌキはのび太を無視し、話を続けた。
「きみはやけどをしているのかい? それはちょうどいい。ぼくはやけどのくすりをもっているんだ。ぬってあげようか?」
「それはたすかる。ぬってくれ」
 ウサギがタヌキの背中に唐辛子味噌を塗ると、タヌキは悲鳴を上げて家の中を走り回った。その隙に、ウサギはさっさと逃げてしまった。
 次の日、ウサギはタヌキの家の近くの杉山で木を切っていた。
「このやろう、きのうはひどいくすりをぬりやがって」
「なんのことだい? ぼくは杉山のウサギで、唐辛子山のウサギじゃないよ」
「ああ、そうか。それはすまない」
「おんなじウサギだよ。どうせきいてないだろうけど」
 ウサギとタヌキはのび太を無視し、話を続けた。
「いま木をきってふねをつくっているんだ。さかなをつろうとおもってね。きみもどうだい?」
「それはおもしろそうだ」
「ぼくはしろいから木でふねをつくるけど、きみはくろいからどろでふねをつくるといいよ」
 タヌキは同意し、さっそく泥をこねて船を作り出した。
「どろなんかでふねをつくったって、しずむにきまってるのに。ふあー、ねむくなってきたな。タヌキがしずむまでよこになってよう」
 のび太が昼寝を始めた後、タヌキの船の底が溶けて穴が開き、やがて沈み始めた。
「たすけてくれ!」
「きみはおばあさんをころして、おじいさんにたべさせたろう。そのバチがあたったんだよ」
 そうしてタヌキは川に沈み、死んでしまった。

「……あれ、もうおわったの?」
「あきれたなあ。きみは絵本のなかでもひるねをしてたのか」
「だって、つまらなかったんだもの。ドラえもん、このどうぐこわれてるよ。はなしのすじをかえようとしても、みんなぼくのいうことをむしするんだ」
「ええっ? そんなはずないよ。ちょっとそのかちかち山、かしてみて」
「ほら」
「ふむ。ふむふむ。ふむ」
「ね、なにもかわってないでしょ?」
「なあんだ、ぜんぜんこわれてないじゃない」
「えっ、ぼくにもみせてよ。……ドラえもんのうそつき。ぜんぜんかわってないじゃないか! ぼくのせりふがかきたされてるだけで」
「あはは、ばかだなあ。きみのせりふがかきたされただけで、はなしのすじがぜんぜんちがっちゃってるじゃない。おばあさんは殺されるとわかっててタヌキのなわをといた間接的自殺志願者、おじいさんはおばあさんのにくだとわかっててたべた食人嗜好者(カニバリスト)、タヌキはウサギに痛めつけられて殺されると知ってて受け入れた被虐性淫乱症(マゾヒスト)にちゃんとかわってるじゃない! ああ、ウサギだけはもとのはなしとなんにもかわらず、加虐性淫乱症(サディスト)のままだけどね。いひ、いひひ、いひひひひひひひひ」

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2010
01.21

近況報告。

Category: 小説
新年第一回目の更新が活動報告でなくて申し訳ないが、近況報告である。

最近は小説を書いている。
ずっと書いている。
たまにマインスイーパとかしてる。

でっちが迷走ポタージュ──というよりもちびたみのyu-kiさんからの依頼でゲーム用東方アレンジを作成中なので、人工モノクロームのミクうたプロジェクトは一時凍結中。
何も問題がなければ、一月末か二月上旬には第七部が始まる予定である。

東方4コマに関しては、ネタはあるのだが描けていない状態。
スイッチがもう完全に小説の方に入ってしまっているため、なかなか描き出せずにいる。
あと二本描けば動画も作れるので、少々お待ち頂きたい。

同じ理由で実況動画も凍結中。
兄弟実況やコープスパーティーの3なども予定しているのだが、いまいち手をつけられない。

また、声を活かしたホラー朗読なども考えているのだが以下同文。

何にせよ、この投稿用長編小説が仕上がらない限り、何もできないということである。
ただ安心して頂きたいのは、分量とペースから言ってあと二週間もあれば書き上がるであろうことだ。

でも、このまま別の小説に手をつけ始める可能性も否定できなかったりする。
自分で自分の舵を取れないのはなかなかに面倒なものだなあ。終わり。
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2009
09.08

ふぇのラテ。

Category: 小説
最近忘れがちだけど、そう言えば俺のメイン活動って小説だった。
なんか絵を描いたり漫画描いたり作詞したり実況したりで全然書いてなかったけど。

と、言うわけで俺が過去に書いた小説でも紹介してみようかと。



ふぇのラテ 「初雪の降った日」

※以下十数行読み飛ばし推奨。

人獣爆発(テリアンスロポス・エクスプロージョン)。
1991年に起こった世界規模の人獣進化現象。全高等生物の内、実に二割もの種がそれまでの姿を捨て去り「人になろうと」した原因不明、不可解極まりない現象を差す言葉である。
哺乳類、爬虫類、両生類、或いは一部の昆虫類。それらは人化する事で生物としての長所を捨て去り、殆どが生物史から見ればまさしく一瞬で淘汰された。が、その内のたった二種。愛玩動物として最も普及し、人間に保護される割合が最も高い犬と猫だけは、人獣種として生きる事を許された。テリアンスロポス・エクスプロージョンより二十余年が経った現在、犬猫の人獣種と通常種の割合は2:8で落ち着いている。恐らくはこの割合で固定されるだろうと言うのが識者の意見だ。
類人猫・類人犬はまさに犬猫から進化した「人間」である為に、遺伝子一致率が99.53%とボノボよりも高く、また染色体の数も23対となっている。が、やはり外見や臓器等に人間との相違点を幾つか見る事が出来る。最も大きいのが耳・尻尾の存在と、知能指数であろうか。今までに確認された最も高い例でもIQ77であり、人間よりも大幅に低いと言わざるを得ない。一般的な人獣種はIQ60程度。人間ならば知的障害の範疇である。それでもおおよその人獣は人語をある程度解し、簡単な文章なら紡げる事が多い。飼い主とのコミュニケーション能力の上昇と言う点では、愛玩動物にとっての人獣化は有利な進化であったのかもしれない。



と言った背景を作り上げることにより、現代社会にいぬみみ・ねこみみを登場させることに説得力を持たせた、単なる萌え小説である。



実際のあらすじは、

経営難のアパートをやりくりしながら妹の春名、ペットのいぬみみ・ふぇの、ねこみみ・ラテと暮らす大学生・宇野冬児。
そんな彼が最近頭を悩ませているのは、部屋をゴミ屋敷にした上、家賃を数ヶ月も滞納し続けている206号室の住人・伊戸崎のことだった。
決意も新たに家賃を取り立てに向かう冬児だったが、事態は思わぬ方向に転がって──



とまあ、前半の背景ガン無視の内容である。
短編な上、元々キャラクタ練習用として書いたものなので内容は薄いが、そこそこ楽しめるものに仕上がっていると思う。
まあ折角メイン活動として据えているものなので、一応紹介してみた次第。
お暇なら読んでね。



※おまけ 設定上にだけ存在する過去のふぇの

pheno

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