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2020
08.04

うにゅほとの生活3159

2020年8月3日(月)

「××、××」
「はーい」
自室に戻ってきたうにゅほを手招きする」
「なにー?」
「今日は何の日、ふっふー」
「?」
うにゅほが小首をかしげる。
元ネタは俺にもわからない。
「今日は8月3日。すっきりパターンだぞ」
「おー」
「当ててみそ」
「うと……」
数秒思案し、
「──あ、はちみつのひ!」
「正解!」
「うへー……」
「一発で正解した××さんには、ダブルアップチャンスに挑戦する権利が与えられます」
「だぶるあっぷ?」
「もう一問、やってみる?」
「やる!」
気合い十分だ。
「では、3月8日は何の日でしょう」
「……?」
うにゅほの頭上に"?"が浮かぶ。
「なんで、さんがつようか?」
「それもヒントです」
「うーん……」
しばし思案し、
「……みつやサイダーのひ?」
「それ、3月28日じゃなかったかな」
「そか……」
「はちみつの日と関わりがあります」
「──…………」
さらに数秒考え込み、
「あ、みつばちのひ!」
「その通り」
「やた!」
「賞品は、なでなでです」
「わーい」
髪を手櫛で梳くように、うにゅほの小さな頭を撫でる。
気持ちよさそうに目を閉じるうにゅほを見て、思う。
賞品を得たのは、果たしてどちらなのだろう。
まあ、どっちだって構いやしないのだけど。

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2020
08.03

うにゅほとの生活3158

2020年8月2日(日)

「あー……」
風呂上がり、ドライヤーで髪を乾かしながら嘆く。
「シャンプー、持ってくのまた忘れちゃってさ」
「あ、ほんとだ」
詰め替え用のシャンプーが、箪笥の上に鎮座ましましている。
「毎回忘れるから、最近××のシャンプー使ってるよ」
「おそろいだ」
「減り、早くなったらごめんな」
「もっとつかっていいよ?」
「それも悪いし……」
たぶん、高いやつだし。
「なーんか忘れちゃうんだよな。ボケてきたかな」
「はやいよー」
うにゅほが苦笑する。
「よし、明日は忘れない。頑張ろう」
「……?」
うにゅほが小首をかしげる。
「どした」
「おもいだしたなら、いまつめかえたらいいのに」
「──…………」
数秒思案し、頷く。
「たしかに!」
シャンプーを詰め替えるのは、風呂に入ったとき。
そのような固定観念が、何故か知らんが俺を支配していたらしい。
「……ボケてきたかな」
「はやいー」
「でもなあ」
重ねてやらかすと、自信が持てなくなる。
「わたし、おふろいくから、つめかえとくね」
「頼むわ。眼鏡外してると、詰め替えもしづらくてさ」
「めがねしたらいいのに……」
「──…………」
数秒思案し、頷く。
「たしかに……」
何故俺は、眼鏡を外してからシャンプーの詰め替えを。
「やっぱ、マジでボケてきてるんじゃ」
「だいじょぶとおもうけど……」
うにゅほはそう言ってくれるけれど、なかば本気で不安になる俺だった。

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2020
08.02

うにゅほとの生活3157

2020年8月1日(土)

昼前に起床し、スマホで活動量計のアプリを開く。
「──お、睡眠の記録取れてる」
「どれー?」
うにゅほがスマホを覗き込む。
「ほら。目覚めた状態、レム睡眠、浅い睡眠、深い睡眠の四つに分かれてる」
「わかるんだ……」
「わかるみたいだな」
原理はよくわからないが。
「俺の睡眠時間は、6時間31分。途中で何度も起きてるみたい」
朝五時に寝て昼前に起きたのだから、実に正確だ。
「この、ろくじゅうさんって、なんのすうじ?」
「それは、睡眠スコアだな」
「すいみんスコア」
「睡眠の質を百点満点で表したものみたい」
「ややひくいってかいてる」
「やや低いんだろうな」
「すいみんのしつ、わるいのかな」
「まあ、もともと良いとは思ってなかったから……」
「わたし、なんてんだろ」
「スマホ見せてみ」
「うん」
うにゅほが、自分のスマホを持ってくる。
「睡眠スコア、86点……」
「よい、ってかいてる」
「目覚めた状態少ないし、レム睡眠も短い。睡眠時間は5時間22分で俺より一時間も短いのに」
「すごい?」
「すごい。素直に羨ましい」
「うへー」
「もともとショートスリーパーの気はあると思ってたけど、体が持つはずだよなあ……」
ひとつ、うにゅほの謎が解けた。
「たまに、ひるねもするんだよ」
「スコアは高いけど、したほうがいいな。せめて六時間は確保したいし」
「うん、わかった」
「俺も、スコア上げたいなあ。せめて平均くらいに……」
「どうしたらいいんだろ」
「わからん」
測定するだけでは健康にはなればい。
しかし、己を知ることは重要だ。
今後も健やかな心身を目指していく所存である。

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2020
08.01

うにゅほとの生活3156

2020年7月31日(金)

注文していた活動量計が届いた。
「バンドの色、黒と白どっちがいい?」
「うと……」
しばし迷ったあと、うにゅほがこちらを覗き込む。
「◯◯、どっちいい?」
「黒かなあ」
「わたし、しろにするね」
「了解」
「いろ、おそろいでもよかったのに」
「取り違えたら困るからな。それぞれのスマホにペアリングするわけだから」
「なるほど」
充電を済ませたのち、活動量計を左手首に装着する。
「うでどけいみたい」
「実際、腕時計としても使える」
どういう仕組みか、画面を覗くと時刻が表示される。
「普段使いはこっち、オシャレしたいときだけ腕時計に着け替えるって感じでいいかな」
「そうしましょう」
「スマホとペアリングして、と」
活動量計の画面を操作する。
「ほら、心拍数がリアルタイムで表示されてる」
「ほんとだ、すごい」
「歩数、移動距離、消費カロリーに、眠りの深さまで。着けてる限り自動的に記録が取れる」
「べんりだねえ……」
「ほら、腕出して」
「はい」
うにゅほの活動量計を操作し、心拍数を表示する。
「一分間に七十回。たぶん普通?」
「ふつう」
「合ってるのかな。××、ドキドキしてみて」
「むずかしい……」
そりゃそうだ。
「じゃあ、ドキドキさせてみよう」
「!」
うにゅほの頬に右手を這わせ、そっと撫でる。
そして、そのまま、背後の本棚を利用して壁ドンをかましてみた。
「……ドキドキした?」
「──…………」
うにゅほが、こくこくと小さく頷く。
「じゃ、心拍数見せて」
手を取り、活動量計の画面を覗き込もうと──
「だめ!」
うにゅほが、左手を腰の後ろへ隠してしまった。
「……?」
思わず小首をかしげる。
「どした」
「はずかしい……」
「心拍数が?」
「うん……」
複雑な乙女心である。
活動量計は、しばらく使ってみよう。

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2020
07.31

うにゅほとの生活3155

2020年7月30日(木)

「あっつー……」
「はちーねえ……」
デスクに突っ伏し、液晶タブレットに頬をつける。
思ったより冷たくない。
「エアコン、つける?」
「うーん……」
温湿度計を覗き込む。
30.5℃
「つけるー……、か」
「つけるね」
ぴ。
電子音と共に、エアコンが稼働を始める。
「……暑い暑いとは言ってるけど、エアコンつけるか悩む程度なんだよな」
「そういえば」
「去年はもっと暑かった気がする」
「そうかも……」
「夜は扇風機で十分涼しいし……」
「れいかなのかな」
「東京とかだと、まだ梅雨明けしてないんだって」
「!」
うにゅほが目をまるくする。
「ずっとあめふってるの……?」
「降ってるんだってさ」
「たいへん……」
「2020年は、ほんと、大変な年だよな」
「ころなとか……」
「コロナ禍が大きすぎて霞みがちだけど、熊本と鹿児島の大雨もヤバかったぞ」
「すごかったね……」
「アメリカはアメリカで抗議運動がすごいし」
「こわい」
「インドの蝗害とか、下手すればコロナ以上の災害だ」
「こうがい?」
「トノサマバッタの一種が、どんどん増えながら東進してるんだよ」
「へえー」
これは、わかってないリアクションだ。
「……どのくらいの数だと思う?」
「ひゃくまんびきくらい……」
「四千億匹」
「よ」
「四千億匹」
「──…………」
うにゅほの顔が青くなる。
「この情報は二ヶ月くらい前のだから、今はもっと増えてるかも」
「……にせんにじゅうねん、すごい」
「歴史の転換点かもなあ」
「そうかも……」
我々は歴史の生き証人なのかもしれない。
悪い意味で。

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